鈴木大輔選手移籍か?ラージョ・バジェカーノってどんなクラブ?
昨年末から、柏レイソルのDF鈴木大輔選手(以降 鈴木選手と記載)がスペインのリーガ・エスパニョーラのチームであるバジェカーノに移籍する可能性が報じられています。筆者が執筆時点ではまだ正式契約という報道に接していませんが、移籍の可能性が高いようです。
報道されているバジェカーノというのはどんなチームなのか、ご紹介しましょう。
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スペインに所在するサッカー・クラブ
バジェカーノと略されていますが、正式なクラブ名称は、ラーヨ・バジェカーノ・デ・マドリード(以降 バジェカーノと記載)と言います。スペインのマドリードが本拠地のリーガ・エスパニョーラ所属のサッカー・クラブです。
マドリードと言えば、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリードが有名ですから、前出の2チームの影に隠れてこのクラブの名前を聞いた事がある方は少ないのではないでしょうか。スペインの首都マドリードにはサッカー・チームが3つあるんです。そのうちの1チームがバジェカーノなんです。
チーム創立は1924年ですから既に90年以上の歴史があるサッカーチームです。本拠地はバリェカスで収容人員は15500名ですから、ちょっと小ぶりなスタジアムです。一方のゴール裏にはスタンドが無く、広告用の壁だけで、その向こうは住宅という特殊な構造のスタジアムです。
リーガ・エスパニョーラに属しているチームとはいえ、トップ・リーグであるプリメーラ・ディビションに常に定着しているクラブとは言えず、2部と3部を行ったり来たりしているので、エレベーター・クラブと揶揄されているそうです。
ですから、一般的に前出の2チームには敵うべくもなく、首都マドリードのチームとはいえ、海外での認知度は高くないサッカー・クラブと言えます。現在は2011年からプリメーラ・ディビションに定着していて、2014から15シーズンは11位という成績でした。
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リーガ・エスパニョーラ
そもそもバジェカーノが属しているリーガ・エスパニョーラとはどんなサッカー・リーグなのでしょうか。少し紐解いてみましょう。
リーガ・エスパニョーラは1929年にスペイン・サッカー連盟が創設したサッカー・リーグです。プリメーラ・ディビションとして創設されて、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、FCバルセロナ、レアル・ソシエダ他合計10クラブで始まりました。
現在は、トップ・リーグのプリメーラ・ディビションに20チーム、2部に相当するセグンダ・ディビションに22チーム、2部リーグBのセグンダ・ディビションBに20チーム、3部に相当するテルセーラ・ディビションに22チームで構成されています。
ちなみに最多優勝クラブはレアル・マドリードの32タイトルで、最新の優勝クラブはFCバルセロナでした。
かつては元日本代表の、城彰二選手(レアル・バリャドリード)、大久保嘉人選手(RCDマヨルカ)、中村俊輔(RCDエスパニョール)、家長昭博(RCDマヨルカ)など、実力者が所属していましたが、現在リーガ・エスパニョーラのプリメーラ・ディビションに所属する日本人選手はSDエイバルの乾貴士選手ただ一人。ですから、鈴木選手が移籍するバジェカーノに移籍する事になると現役日本人では2人目の選手ということになります。
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鈴木選手の略歴と動向
鈴木選手は1990年東京生まれのサッカー選手。星陵高校時代にインターハイで準優勝しますが、高校サッカーでは初戦敗退してしまいました。高校在学中からアルビレックス新潟の特別指定選手に登録されていて、2008年に正式にアルビレックス新潟に入団します。
若い時から各年代の日本代表に選出され、2012年のロンドン・オリンピックに出場し、センター・バックとして日本の歴史的4位入賞に貢献しました。その後2013年に柏レイソルに完全移籍。この年に初の日本代表にも選出されました。
さて、柏レイソルとの契約が切れる鈴木選手は既に向かったと報道されています。昨年11月に正式にオファーが届いているとの事で、バジェカーノの意向では2年半契約で、契約が成立すると今期は他チームにレンタルで移籍する可能性も示唆されています。
いずれにしても近々正式な契約の報道がなされるものと思われます。
by JFA
元日本代表DFとしての実力を、スペインの地で開花させて欲しいと願うばかりです。皆さんも鈴木選手の動向に注目してみては!