元浦和レッズの堀之内聖さんが代表に選出されたフットゴルフって知っていますか?
新年を迎えて1月5日から、アルゼンチンのブエノスアイレスで、あるサッカー選手権が開催されています。それはフットゴルフのワールドカップで、「FIFG アルゼンチン ワールドカップ2016」という世界大会です。
日本からも代表選手が選出されて本大会に参加しているんですが、そのメンバーにはなんと元浦和レッズの選手で現在浦和レッズスタッフの堀之内聖さんも含まれているのです。
フットサルは知っていても、フットゴルフはご存知無い方が多いのではないでしょうか?そこでフットゴルフについてご紹介致します。
by 浦和フットボール通信
フットゴルフの発祥とルール
フットゴルフは簡単に言うとサッカーボールでゴルフをするスポーツです。実は発祥は定かではありませんが、2006年頃からヨーロッパで始まったのが原型とされています。つまり極めて新しいスポーツなんです。
2009年にオランダで基本ルールが作られて、2012年にハンガリーで第1回のワールドカップが開催されました。その時に国際フットゴルフ連盟(FIFG)が設立されます。つまり国際サッカー連盟(FIFA)からは独立した国際組織で統括しているんです。
FIFGが設立された時の参加国はオランダ、アルゼンチン、アメリカ、ハンガリーなどの10カ国。日本は2014年に参加して、現在は28の国と地域が参加する規模に拡大しました。
日本ではFIFGに参加した2014年に日本フットゴルフ協会(JFGA)が設立されて、第1回のフットボールゴルフジャパンオープンが開催されました。
ルールはゴルフのルールに準拠しています。4人1組のパーティで各ホールのカップにサッカーボールを蹴りこんで、ストローク数の少ない選手の順位を競うというものです。
ボールはサッカーの5号球を使い、襟付きシャツにハンチング帽を着用、短パン(女性はスコートも可)にハイソックスで、フットサル用のサッカーシューズを履きます。サッカーウエアとスパイクは厳禁です。
サッカーとゴルフがミックスされたスポーツなんて、とても楽しそうじゃないでしょうか!
ワールドカップ2016
2016年1月5日から1月10日までの日程で、アルゼンチンのブエノスアイレスにおいて第2回目となるフットゴルフ・ワールドカップ2016が開催されています。開場はブエノスアイレスのピラール・ゴルフクラブ。
個人戦と団体戦の2競技が行われます。個人戦は16名までの登録選手全員が参加できます。そして個人戦の上位国が団体戦に出場ができる仕組みになっています。
日本も16名の選手が参加しており、既に個人戦の闘いが始まっています。
堀之内選手の浦和レッズ選手時代
フットゴルフ日本代表選手の中に、元Jリーガーが一人います。元浦和レッズDFの堀之内聖さん(以降、堀之内選手と記載)です。
堀之内選手は、浦和市立高校から東京学芸大に進学し、2002年に浦和レッズに入団します。元々ボランチのポジションでしたが浦和レッズ入団後にDFにコンバートされてチームの主力選手となっていきます。
2006年のJリーグ初優勝のシーズンは、坪井慶介選手、田中マルクス闘莉王選手と磐石の3バックを構成し、浦和レッズの黄金期を支えました。
2012年に横浜FC、2013年にモンテディオ山形に移籍し引退。現在は浦和レッズのスタッフとしてチームを支えています。
そんな堀之内選手がフットゴルフを知ったのはつい最近のことだそうです。しかし、昨年10月に行われた「FIFG アルゼンチン ワールドカップ2016」の日本代表選考を兼ねた第18回フットゴルフ・ジャパンオープンに自ら申し込んで参加。初参加ながら元Jリーガーの本領を発揮し5オーバーで9位の成績をあげちゃいました。
そして日本代表に選出される快挙を成し遂げたのです。大学時代に2001年ユニバーシアード日本代表に選出されますが、プロサッカー選手としては代表に選出された経験がありません。
ですから今回の日本代表選出は感慨深い想いがあったと想像できます。「今回、日の丸を背負って闘えることに興奮したし、代表に入れて嬉しかった」とコメントを残されています。そして今はブエノスアイレスで戦いの渦中におられます。
ブエノスアイレスでの日本代表の戦い
筆者が執筆している現在で個人戦第一日目が始まっていて、現在イタリアの選手が7アンダーで首位。日本代表選手はのコージャ今村選手が1オーバーで同率43位が最上位という状況です。
堀之内選手は同率223位ということで、苦戦が伝えられています。多くの日本代表選手が何とか上位進出を果たして、団体戦にも出場して欲しいものです。
フットゴルフができる施設
フットベースボール感覚で楽しめそうなフットゴルフですが、どこでできるのか気になりますよね。
JFGAさんのホームページによりますと、常設のフットゴルフ場はまだ3箇所しかない様です。ちなみに、日本代表の堀之内選手が勤務する浦和レッズが運営するレッズランドでは、近々体験用のフットゴルフ場がオープンされる予定とのことです。数ホールだけのミニ・フットゴルフ場だそうですので、気軽に体験できそうです。オープン情報を注目していて下さい。
by OK LABEL
どんどんフットゴルフ場が増えると、気軽に多くの人たちがフットゴルフをやってみようと思うのではないかと思います。今後の普及が注目される新しい気軽なスポーツだと思います。
SOURCE : Japan FootGolf Association | Wikipedia | 浦和フットボール通信 | FootGolf Argentina 2016