自動昇格に一歩及ばず…プレーオフを戦うアビスパ福岡、今季の歩み

今季のJ2リーグは、J1への自動昇格枠を最終節までジュビロ磐田とアビスパ福岡が争いました。
ともに勝点82、24勝8敗10分で全42節を終え、得失点差が磐田は29、福岡は26と磐田が3点差で上回り、J1復帰を決めました。
3位となった福岡は残る1枠を目指し、プレーオフを戦います。


by Kyushu J-Park

序盤は不調

昨シーズンは16位と低迷した福岡。
今季は開幕3連敗で最下位に転落し最悪なスタートを切りました。
第4節以降は守備が安定し、8勝3分の11戦負けなしでプレーオフ圏を狙える順位にまで上昇しましたが、その後連敗や引き分けで失速。
自動昇格枠は遠くなりました。

怒涛の追い上げ

しかしここから快進撃を見せます。
9月13日の第31節カマタマーレ讃岐戦に勝利すると、最終節まで驚異の11勝1分負けなし!
リーグ後半戦だけで見るとダントツ1位の成績です。


by Kyushu J-Park

今季の福岡の特徴は「1-0」での勝利が多いことです。
24勝中17試合が無失点勝利で、そのうち13試合が「1-0」と、固い守備で守り抜く戦い方をしてきました。

チームを立て直した井原監督

この守備の固い福岡を作り上げたのが、今季から指揮を執る井原正巳監督です。
現役時代「アジアの壁」と称され、日本を代表するDFである井原監督は、いつも「ハードワーク」という言葉を口にし、選手に厳しさを求めてきました。
福岡を立て直し、失点は昨季の60から今季は37にまで減りました。


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注目はウェリントン

プレーオフ準決勝では6位のV・ファーレン長崎と対戦します。
今季の対戦成績は2試合とも0-0。
キープレーヤーとなりそうなのが、福岡躍進の原動力と言えるFWウェリントン選手です。
ウェリントン選手は今季途中加入のため、長崎との1戦目は入団前、2戦目は加入後間もなく途中出場でした。
福岡よりも失点の少ない堅守の長崎を相手に、ウェリントン選手がどれだけ攻撃に絡めるかがポイントになるでしょう。


by AVISPA FUKUOKA

ジンクスを乗り越え昇格を!

2012年にプレーオフが導入されて以降、3位でプレーオフに臨んだチームはJ1に昇格できていません。
福岡にとっては嫌なジンクスですが、今季の福岡は4位セレッソ大阪との勝点差が15あり、下位を大きく引き離しています。
これまでの3位チームに比べて自動昇格に一番近い位置にいた福岡ならプレーオフを勝ち抜けるはずです!

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