日本代表のベンチ入りして話題になっている霜田正浩さんってどんな人?

ヴァヒド・ハリルホジッチ監督体制からおよそ半年が経ちましたが、そもそもハリルホジッチ監督を日本代表に招聘したのは、誰だったのでしょうか?

この重役を勤めたのは、現在JFA技術委員長(強化担当)を勤めている霜田正浩さんです。元々は選手として活躍していた霜田さんは、現役引退後に複数のチームのフロントで手腕を発揮してきました。今回は、霜田さんの現在に至るまでのキャリアをまとめます。


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霜田正浩さんの経歴

霜田さんは、1985年に都内の高校を卒業後にブラジルへ渡ります。同地では3年間にわたって、三浦知良選手らと親交を深めながらプレイ経験を積みました。帰国後はフジタ工業(現湘南ベルマーレ)、京都紫光クラブ(現京都パープルサンガ)などを渡り歩き、横河電機を最後に27歳で現役を引退。

引退後は、大塚FCヴォルティス徳島や京都パープルサンガのフロントに入り、マネージメント面で手腕を見せ始めます。その後はFC東京の強化部で若き日に培ったポルトガル語を駆使し、多くの外国人選手の獲得に貢献。そして2010年には、原博実さんの要請で日本代表の技術委員長に就任し、サッカーファンにはお馴染みの、元日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏の招聘に成功しました。

その後は、ザッケローニ監督の後任であるハビエル・アギーレ監督の招聘も主導しましたが、アギーレ監督はリーガ・エスパニョーラでの一連の八百長問題によって、短期で監督の職を解任されました。これを受け、招聘を主導した霜田さんは責任を感じて自身の処分を協会に提出しましたが、全会一致で留任となり、技術委員長を続投。その後、ハリルホジッチ監督を招聘したのでした。

東アジアカップでのベンチ入りが話題に

8月に行われた東アジアカップで、霜田さんが日本代表のベンチに入っていたことが、ハリルホジッチ監督に対する不信なのではないかと大々的に報道されていましたが、これはマスコミの勇み足でした。
というのも、霜田さんがベンチにいたのは、ハリルホジッチ監督自身のリクエストだったからです。技術委員長は、戦術のような監督の招聘だけでなく、日本代表の強化の全権を託された、ゼネラルマネージャーと言える存在で、いわば日本サッカーの舵を取る立場にありますが、霜田さんには『テクニカル・ダイレクター』という肩書きもあるので、選手に技術的な話をする立場でもあります。
東アジアカップでは、ハリルホジッチ監督の言葉が通訳を通じて伝えられたとき、補助的なアドバイスとして霜田さんが選手に言葉をかけていたそうです。


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歯に衣着せぬ発言でも話題

霜田さんは、その発言でも注目を浴びてきました。きっかけは、人気サッカー番組『やべっちF.C.』内で行われた、今年1月に行われた「サッカーAFCアジアカップ2015」でベスト8での敗退を喫した日本代表についての討論会でした。
同討論会には、元日本代表FW中山雅史さんや解説者の松木安太郎さんが参加していたのですが、その中で霜田さんが、代表のスタメン組よりサブ組の方が強かったと発言したのです。確かに同大会では、怪我人の続出や過密日程が影響し、スタメンを固定した日本代表は思うような結果を残すことができませんでした。

一方、スタメンではなかった柴崎岳選手はゴールを奪っており、サブ組をもっと使うべきだったのではないかという声は、試合の直後から聞こえていました。また、スタメンにはスポンサー契約を交わしている選手が多かったこともあり、ビジネスが絡んだ人選だったのではないかという批判もありました。そういった背景があってからの発言だったので、大きな波紋を生んだのです。


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これからの日本代表に期待!

いろいろと話題の霜田さんですが、成功したとは言えなかったアギーレ体制に対し、ハリルホジッチ体制は今のところ順調と言える状態にあります。先日行われたW杯アジア2次予選アフガニスタン戦では、香川と岡崎がそれぞれ2ゴールずつ挙げ、6-0のワンサイドゲームで圧倒的な勝利を収めました。日本は現在勝ち点7でE組2位につけており、来月には勝ち点9で首位に立っているシリアとの直接対決を迎えます。
シリア戦でも、霜田さんはベンチ入りするのでしょうか? いずれにしても、気持ちの良い勝利を収めて欲しいですね!


by JFA

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