Shooty

シティの新戦力に疑問の声  問題は“利き足”!?

Footmedia

2020/08/08 18:25

2020/08/09 09:28

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

NEWS

マンチェスター・シティは今月5日、ボーンマスからオランダ代表DFナタン・アケ(25歳)を4000万ポンド(約55億円)で獲得した。

シティは3シーズン連続でリーグ最多ゴールを決めながらも、今季はリヴァプールに栄冠を譲った。一番の原因は安定しなかった守備にある。今季はDFアイメリク・ラポルテの離脱があり、35歳の守備的MFフェルナンジーニョをDFラインに組み込むなど試行錯誤しながら戦ったが、格下相手に取りこぼす試合があり、それが王者リヴァプールとの決定的な差になった。

そのためシティはDFアケを獲得したわけだが、この補強を疑問視する声がある。リヴァプールなどで活躍した元イングランド代表のジェイミー・カラガーは、アケの“利き足”が気になるという。「アケのことは好きだし、シティに合うと思う」とツイートしながらも、「ラポルテの定位置が約束されているため左利きのCBが2名も並ぶことになる。それはどうだろうか? 右足2名は聞いたことがあるが、左足2名はしっくりこない!」と指摘した。そして3バックの導入や左SBでの起用も考えられるかもしれないと考察した。

さらに英国放送局『Sky Sports』で元シティのマイカ・リチャーズも、一人の補強でDFラインが一変することは考えにくいと言及した。「CBを一人獲れば改善されるほど単純な話ではない。(フィルジル)ファン・ダイクがリヴァプールの守備を改善したと言われるが、確かにある程度はそうなのだが、彼の加入と同時期にはトレント・アレクサンダー=アーノルドやアンディー・ロバートソンが成長し、さらにGKアリソンも加入した。」

確かに一人の補強で大幅な改善が期待できるかは疑問だ。アケの汎用性はとても魅力的だ。本職のセンターバックはもちろん、カラガーが示唆したように今季アケはボーンマスで数試合だが左SBで出場した。さらに昨年5月には守備的MFとしても出場し、ボーンマスのエディー・ハウ監督から賛辞を浴びていた。「彼にとっては中盤は自然なポジションだし、本人もそのポジションが好きみたいだ。彼のような選手の魅力はユーティリティ性にあるのさ。どこだってプレー可能だと思う。」

果たしてアケはシティの守備を立て直すことができるのか。そしてどの位置で起用されるのか。来季はシティの最終ラインに注目だ。

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう