17歳にして今季リヴァプールでプレミアリーグ2試合に出場した期待の若手、ハーヴィー・エリオットがスポーツ情報サイト『The Athletic』とのインタビューでアンフィールドでの1年間を振り返った。
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— Liverpool FC (Premier League Champions 🏆) (@LFC) July 28, 2019
エリオットは2018年9月に15歳にしてフルアムでプロデビューを果たすと、翌年5月には16歳30日でプレミアリーグ最年少デビューを飾った。そして欧州中の名門クラブから誘われるなか、19年夏にリヴァプールを選んだ。
リヴァプールに加入して1年になるが、緊張したのは1度だけだという。それが昨夏のプレシーズン中に、チームメイトの前で歌ったときだという。英国のクラブでは、新加入選手が挨拶の意味を込めてチームメイトの前で一曲歌う習わしがある。
「サッカーに関しては全く緊張しないんだ」と、エリオットは『The Athletic』に語った。「自分が愛することをやるのだから緊張する必要がない。特に僕の場合は愛するクラブでプレーできているのだからね。」
「緊張するのは馬鹿げたことをやらされるときさ。例えばみんなの前で歌わされるとかね。あれはマジで緊張したよ。」
エリオットは、2004年にアメリカ人シンガーのマリオがリリースした『Let Me Love You』を歌ったという。「上手くいったと思ったけど、みんなの意見は違った。みんなの感想を聞くと、僕は歌手の道に進めなかったようだね。あれ以来、フットボール一筋さ!」
エリオットは生粋のリヴァプールファンでもある。父に連れられ、初めてアンフィールドで試合を観戦したのは3歳のとき。それ以降も、2018年チャンピオンズリーグ(CL)決勝のレアル・マドリード戦など、何度もスタジアムに駆けつけてリヴァプールに声援を送ってきた。「僕の憧れはスティーヴン・ジェラードとルイス・スアレスだった。父はフェルナンド・トーレスの大ファンだったよ。」
だからレアル・マドリード、パリ・サンジェルマン、マンチェスターCなど名だたるクラブから誘いを受けても、彼が選ぶ移籍先は1つしなかったのだ。レアル・マドリードにはスタジアムツアーに招待され、そこで主将のセルヒオ・ラモスに会えるチャンスもあったが、エリオットはCL決勝でモハメド・サラーの肩を脱臼させた選手に会うことを拒否した。
「その通りさ」とエリオット。「彼がサラーにやったことを覚えていたので断ったのさ。」
リヴァプール愛に溢れる17歳のウィンガー。来シーズンは大ブレークを予感させる。