日本代表FW南野拓実が所属するリヴァプールが、スローイン専門コーチであるトマス・グレネマーク氏と契約を延長したという。地元紙『Liverpool Echo』が伝えている。
Breaking: Specialist coach Thomas Gronnemark signs new Liverpool contracthttps://t.co/fExig7d9hn pic.twitter.com/qhhRsXbWS2
— Liverpool FC News (@LivEchoLFC) July 30, 2020
スポーツサイエンスの学位を持つユルゲン・クロップ監督は、様々な分野のエキスパートから知恵を拝借することで有名だ。以前紹介したが、過去にはサーファーを合宿地に招いて選手たちに潜水を習わせたこともある。
そんな“特別コーチ”の中で最も話題になっているのがスローイン専門のコーチである。2年前に同氏を非常勤コーチとして招いたときには、元スコットランド代表FWで現在は解説者を務めるアンディー・グレイに「ちょっと待ってくれ。ボールがあったら両手で掴んで、両足を地につけて頭の後ろから投げるだけだろ。第一に味方に投げること。これで俺もスローインコーチだ」と小馬鹿にされていた。
だがスローイン最長距離の元ギネス記録保持者でもあるグレネマークは、様々なテクニックを選手たちに教え込んでおり、元アーセナルのイアン・ライトも以前にBBCラジオにて「ジョー・ゴメスが上手いスローインを投げていた。コーチから何か習ったのだろう。リヴァプールにとって有益だ」と、その効果を認めていた。
そんなグレネマークだが、今年4月にはドイツ誌『Kicker』にてリヴァプールのライバルクラブを指導することを示唆していた。「私はフリーランスなので、来季はトッテナムやマンチェスターUにいるかもね。1シーズンのうちに競合他社は指導しない。それが私のルールだ。だから今季は、他のイングランドのクラブからのオファーを断ったんだ。」
そしてグレネマークは先日、ツイッターにて「ユルゲン、2年前に招いてくれてありがとう。素晴らしい2シーズンだった」と決別にも思える書き込みをしていた。だがそれからわずか1週間で、今度は契約延長を発表したのだ。
「20/21シーズンもリヴァプールと契約できて誇らしい。私はフリーランスのスローインなので、色々なクラブを手伝うことを楽しみにしていると」とツイートした。
そのあとで、契約内容について説明。リヴァプールとは、非独占的な非常勤コーチの契約であり、他のプレミアリーグのクラブも指導できるという。ただし、同一シーズンにリヴァプールの直接ライバルとなるトップ6のクラブは指導できないそうだ。
Just to put things straight.
YES – I have signed a part time non-exclusive contract with LFC
YES – I can coach other Premier League clubs
NO – I won't coach LFC's direct TOP 6 rivals in the SAME SEASON
YES – my primary goal is to change the way people see throw-ins https://t.co/rvdt7zeAA9— Thomas Gronnemark (@ThomasThrowin) July 30, 2020