8月に再開するヨーロッパリーグ(EL)で、マンチェスター・ユナイテッドの選手たちが出場できなくなる可能性があるとイギリスメディア『Daily Mail』が伝えている。
7月26日にプレミアリーグの戦いを終えたユナイテッド。8月5日に予定されているLASKリンツとのELラウンド16・セカンドレグを前に、今週末まで選手たちに束の間の休暇を与えたという。実際、ネマニャ・マティッチやヴィクトル・リンデロフ、オディオン・イガロといった面々は海外へと赴き、骨休めをしているようだ。
しかし現在ヨーロッパでは新型コロナウイルスによる第二波への懸念が高まっている状況。イギリスでは先週、スペインからの入国者に14日間の隔離が再び義務付けられ、ボリス・ジョンソン首相は今後、隔離の対象国を突然増やす可能性があることも示唆している。スペインの隣国フランスに行っているとみられるリンデロフをはじめとして、海外でバカンスを過ごす選手たちが今後帰国した際、隔離を余儀なくされることがあるかもしれない。
そうなるとELでの戦いにも影響が出ることは必至だ。14日間の隔離が実施された場合、5日のラウンド16・セカンドレグに加え、10日に開催予定の準々決勝でも出場は不可。LASKリンツとのファーストレグは5-0と大勝しているため、セカンドレグはあまり問題にならないと思われるが、準々決勝でも主力級の選手たちを起用できないとなればかなりの痛手だろう。
ユナイテッドによれば、現在隔離の対象になっている国を訪れている選手はおらず、休暇のプランも事前に確認済みとのこと。今後状況に変化があれば選手たちとすぐにコンタクトをとるつもりだというが、不測の事態が起きて多くのプレーヤーが隔離を受けるといった可能性も十分考えられる。
なお同じ街のライバル、マンチェスター・シティは7日に予定されているチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・セカンドレグのレアル・マドリード戦に向け、プレミア終了後も休暇を取ることなく練習を続行。ユナイテッドとは大会の格や相手のレベルが異なるとはいえ、ヨーロッパの戦いに向けて気を緩めることなく準備を進めている。もしユナイテッドがフルメンバーで戦えずにあっさりとEL敗退なんてことになれば、大きな批判を浴びるのは間違いないだろう。