17日にアンドレ シュールレが29歳で現役からの引退を自身のSNSで発表した。
2014年のW杯ウィナーでもある元ドイツ代表の早すぎる決断に世界中では驚きの声が上がっている。
『gianlucadimarzio.com』では過去に早すぎる引退で周囲を驚かせた選手たちを特集している。
ゼバスティアン ダイスラー(27歳)
ボルシアMG、ヘルタベルリン、バイエルンなどで活躍した元ドイツ代表。
早熟の天才と称されるなど、低迷期にあったドイツ代表において大きな期待を受けたダイスラーだが、膝の負傷やうつ病に苦しみ、27歳という年齢で引退を決意した。
引退時には「もう自分の膝を信じることが出来ない」とコメントしたことは、今でも思い出される辛すぎる言葉だ。
マルコ ファン・バステン(28歳)
アヤックスとミランで活躍した元オランダ代表ストライカー。
3度のバロンドールや88年のユーロ制覇など輝かしいキャリアを進んでいたが、93年のCL決勝のマルセイユ戦で相手選手の激しいタックルを受け負傷。その後、懸命なリハビリを続けたものの、結局この試合が現役最後の試合となり、95/96季の開幕を前にして引退を決意した。
ミラニスタのみならず世界中がその早すぎる引退を惜しんだ。
アルバロ ドミンゲス(27歳)
アトレティコ・マドリードやボルシアMGでプレーしたDF。
2012年のロンドン五輪ではスペイン代表としてプレーし、日本代表とも対戦した。
慢性的な背中の負傷に苦しみ、2016年12月に引退を決意。日常生活にも支障を感じていた様子で「自分の年齢で(後発的な)障害者になりたいと思う人間はいないだろう」とコメント。うつ状態になっていたことも明かし、いかに負傷が自身の負担となっていたかが、うかがい知れる重たい言葉だろう。
ルベン デ・ラ・レ(25歳)
レアル・マドリードやヘタフェで活躍した元スペイン代表MF。
代表にも選出され、ここからという時期の2008年10月の試合中に突如、意識を失い倒れるという衝撃的な出来事が起こった。
ウィルス性の心臓疾患によるものだったが、結局はこれが原因となり25歳で引退を決意した。
2016年6月5日の26歳の誕生日にはバイエルンとのチャリティマッチが開催され、それがデ・ラ・レの引退試合となった。
デイヴィッド ベントリー(29歳)
アーセナルやトッテナムで活躍した元イングランド代表MF。
右足の精度の高さから”ベッカムの後継者”とまで称されたが、伸び悩みもあり、モチベーションを保つことが難しくなったとの理由から30歳を前にして2013年に引退を決断した。
ダヴィド オドンコール(29歳)
ドルトムントやベティスなどで活躍した元ドイツ代表アタッカー。
2006年W杯や2008年のユーロのドイツ代表メンバー。代表では快速を武器にジョーカーとして貴重な役割を果たしていたが、度重なる負傷に苦しみ2013年に引退を決意。
2019年にはドイツの下部リーグで35歳にして現役復帰を果たしたことも話題となった。カテゴリーがアマチュアでもあるために、あくまでの遊びの範囲内での現役復帰となった様子だ。
中田英寿(29歳)
我々日本人にとってあまりにも衝撃的な早すぎる引退を決断したパイオニア。
2006年W杯のブラジル戦敗戦後、ピッチに倒れこみ涙を流していた姿は今でも忘れられない光景だ。
現在、欧州で活躍する日本人選手たちの道を作った偉大な先人。
もっとプレーする姿が見たかったのは日本のサッカーファンの全ての思いだろう。
#Schurrle si ritira a soli 29 anni
Da #VanBasten a #Nakata, i precedentihttps://t.co/JjZfrwyF5q
— Gianluca Di Marzio (@DiMarzio) July 17, 2020