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久保のマジョルカに立ちはだかる“もう一つの敵”

Footmedia

2020/06/16 08:15

2020/06/15 22:05

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NEWS

久保建英が所属するマジョルカは、1部残留に向けて“もう一つの敵”とも戦わなければならないようだ。地元紙『ディアリオ・デ・マジョルカ』が伝えている。

“もう一つの敵”とは過密日程。リーガ・エスパニョーラは6月11日の“アンダルシア・ダービー(セビージャ2-0ベティス)”を皮切りに、最終節が予定されている7月19日まで、約40日間で11節を消化することになっている。よって、すべてのチームは週2試合のペースで連戦が続くが、マジョルカに関しては試合間隔があまりにも短すぎることが問題視されている。

13日の22時から第28節バルセロナ戦(0-4/H)を戦ったチームは、16日19時半に第29節のビジャレアル戦を迎えるが、試合間隔は「72時間」を切っている。ラ・リーガのハビエル・テバス会長は選手の負担を考慮して、試合ごとの間隔を72時間以上空けることを約束していたが、これが全く守られていない。

しかもビジャレアル戦はアウェイゲーム。地中海に浮かぶマジョルカ島からは、飛行機とバスを乗り継いでの移動を強いられる。また新型コロナウイルスの感染予防のため、基本的に日帰りでの移動を義務づけられており、選手たちは試合が終わると一息つく間もなくマジョルカ島まで戻る必要がある。

「72時間」という試合間隔が守られていないチームは他にもあり、選手協会(AFE)を通じてスケジュールの再考が要請されていた。ところが、14日に発表された第32節の試合スケジュールはマジョルカをさらに驚かせるものだった。

アスレティック・ビルバオとの一戦は、27日14時キックオフに決定。24日22時キックオフの第31節のレアル・マドリード戦が終わってから、「62時間」の猶予しか与えられなかったのだ。これは第28節バルセロナ戦と第29節ビジャレアル戦の試合間隔よりもさらに短い。レアル戦も、A・ビルバオ戦も、アウェイゲームであるにも関わらず、だ。

さすがのビセンテ・モレーノ監督も不満をあらわにし、「これはまた我々にとって明らかなハンデを意味するものだ」とコメントしている。まずは今シーズンを終了させることが優先されるとはいえ、ただでさえ選手層の薄いマジョルカが、貴重な休養まで削られたら、この先の戦いがさらに厳しいものになるのは容易に想像できるだろう。まだ19歳と若い久保にとっても、ケガのリスクが高まることが予想される。

「今がこんなに“密”なら、この後はもう少し余裕をもって(試合に)臨めることを期待したいね」。指揮官はそうも口にしたが、ハードスケジュールを乗り越え、生き残りを果たすことはできるのか。降格圏の18位に沈むマジョルカの過酷な挑戦は続く。

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