Jリーガー→解説者→クラブ社長!?コンサドーレ札幌社長・野々村芳和の異色の経歴
プロスポーツ選手ならばいつか必ず訪れる「引退」。
選手としての道を退いた後、どのような道を切り開いたのか。現在は、J2コンサドーレ札幌の社長で元Jリーガーの野々村芳和氏をご紹介します。
現役時代は頭脳派プレーヤー!
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※ (当時)ジェフ市原在籍時の野々村芳和氏(写真右上・背番号14)
野々村芳和(ののむら よしかづ)
1972年5月8日生まれ
静岡県出身
現役時代のポジション:MF
歴代所属チーム:清水東高校→慶応義塾大学ソッカー部(サッカー部)→ジェフユナイテッド市原(現・ジェフユナイテッド市原・千葉)→コンサドーレ札幌(2001年選手引退)
慶応義塾大学卒業後、当時のジェフユナイテッド市原に入団してプロサッカー選手としての道を歩み始めた野々村氏。現役時代は、試合の流れを読み取る能力に長けた、頭脳派ゲームメーカーとして活躍しました。
札幌のJ1昇格へ貢献!
2000年、当時岡田武史氏が監督を務めるJ2のコンサドーレ札幌に移籍して、J1昇格に大きく貢献。翌年、チームはJ1に残留するも、野々村氏はシーズン終了をもって引退を発表しました。
そして、野々村氏の第2の人生が始まります。
サッカー解説者としての道
引退後、サッカー解説者として衛星放送のスカパー!で放送されるサッカー中継を中心に、海外リーグやJリーグなど年間200試合以上の解説を担当。さらに、2002年からはスカパー!の歴代のサッカー番組のMCも担当しています。
現在放送されている「Jリーグラボ」では、Jリーグチェアマンの村井満氏やFC宇治オーナーの岡田武史氏などサッカー界の‘大物ゲスト’を相手に、野々村氏との軽快なトークが人気となっています!
社長としての道
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コンサドーレ札幌を最後に、6年間の選手生活を終えた野々村氏。引退後はサッカー解説者とともに、コンサドーレ札幌のチームアドバイザーとして貢献していました。
2006年、野々村氏はサッカースクールの運営や元Jリーガーのマネジメントなどを行う会社を設立して代表取締役に就任(現在は取締役)。経営者としての道を歩み始めた野々村氏は、その後、2013年にコンサドーレ札幌の運営会社である株式会社北海道フットボールクラブ(HFC)の顧問に就任した後、代表取締役に就任します。
財政危機だったコンサドーレ札幌の経営改革に乗り出し、オリジナリティあふれた企画チケットの販売、サッカー番組に出演するなど自らも広告塔となりチームのために奔走しています。
そして、自身も元Jリーガーという視点から、チームの強化にも力を注ぎ、2014年に小野伸二選手を獲得。翌年、小野選手と同世代の稲本潤一選手がコンサドーレ札幌への移籍を発表。日本サッカー界を飛躍させた黄金世代の選手が北の地で同僚になることに大きな話題となりました。
by ShootingStar
野々村氏のように、元Jリーガーが引退の後、クラブ経営者になることは少数派です。選手と経営者は求められるものが違い、簡単に成し得ることではありませんが、‘サッカー’に関わり続ける人生の選択肢の一つに、クラブ経営という選択肢があります。
元Jリーガーだからこそできるクラブ経営で、Jリーグを更に魅力的なものに成長させてほしいとも期待します!!
SOURCE : Craque