過密日程も相手を圧倒!悔しい引き分けも貴重な勝点を獲得。
J1 第31節 湘南ベルマーレ0-0清水エスパルス(BMWスタジアム/14.359人)
所狭しと並ぶルヴァンカップ優勝を祝す花々、来場者に無料配布された記念ユニフォームに身を包む観衆の数は平日にもかかわらず大入りの14.359人。J1 第31節は祝賀ムードに彩られた湘南ベルマーレの本拠地BMWスタジアムで行われた。
試合開始前、多勢のサポーターが詰め掛けるゴール裏に自ら歩み寄り大声援を促す曺監督。指揮官のこの一戦にかける意気込みが瞬く間にスタジアム全体に伝播する。
7日間で3試合をこなさなければならない過密日程の中で行われた清水戦に挑むスタメンは前節の磐田戦から4人を変更、ボランチに菊地 俊介を配置、左サイドに高山 薫、2シャドーには小川 慶治朗とリーグ戦初スタメンを飾った山口 和樹を起用した。一方の清水は2週間ぶりの試合となる。対照的なスケジュールをこなす両チームの対戦は、序盤から気迫に勝る湘南が序盤からペースを握る。
左サイドでボールを受けた高山が得意のカットインで中央に切り込みシュートを放てば、菊地の強烈ミドルがGKの手を弾くなど、フレッシュな選手が躍動。述べ16本のシュート数を放った湘南に対しシュート6本にとどまった清水。終始攻めあぐねていた清水だが、追い討ちをかけるように65分、主審の判定に不服の態度をとったヤン・ヨンソン監督に退席処分が下される。
その後、指揮官の退席処分に発奮した清水が決定機を作る。71分、カウンターから右サイドを駆け上がった村田が中央へクロスを放り込む。立て続けに二本のヘディングで繋ぎ、最後は白崎がボレーを放つがGK秋元が片手を伸ばし辛うじて難を逃れる。
湘南は杉岡 大暉、石川 俊輝、梅崎 司と立て続けにピッチに送り込み攻勢を強めたが試合はこのままタイムアップ。圧倒的に押し込んでいただけに悔しい引き分けとなった湘南だが、残留を目指すチームにとって貴重な勝点を得ることに成功した。