連覇の鍵を握るのは21歳トリオ!個性派3名に見る新生ドイツの可能性
先月26日に行われた2018年ワールドカップ・ヨーロッパ予選、アゼルバイジャンVSドイツの一戦は1−4でドイツが圧勝。
これで同じグループCに属するすべてのチーム(チェコ、ノルウェー、北アイルランド、サンマリノ、アゼルバイジャン)に勝利し5勝0敗0分、2014年W杯の王者は連覇に向けて着実に進んでいます。
アゼルバイジャン 1-4 ドイツ
前半19分 シュールレ(ヘクター)
前半31分 ナザロフ(イスマイロフ)
前半36分 ミュラー(シュールレ)
前半45分 ゴメス(キミッヒ)
後半81分 シュールレ(ヘクター)
しかしこの日の試合は、前半31分に同点ゴールを許すなど試合内容は決して良かったとは言えず、監督や選手も口々に反省の弁を述べました。
前回の大会からDFラーム、MFシュバインシュタイガー、FWポドルスキ、クローゼと各ポジションの軸が揃って代表を引退したドイツ。
また、2016年の欧州選手権では優勝候補の筆頭に挙げられながらも、準決勝フランス戦では出場停止や負傷者でベストメンバーを揃えられず、ベスト4で散るという悔しい思いもしました。
来年のW杯出場はほぼ確実ですが、連覇には若手選手による選手層の底上げがポイントとなるであろうドイツ代表。そこで今回は来年のW杯でも活躍が見られるかもしれない、期待の若手をDF・MF・FWから1名づつピックアップしてご紹介します。
パス成功率97%の超ヘビー級DF
by The Sun
名前:ニクラス・ズーレ(Niklas Süle)
年齢:21歳
身長:195cm
体重:93kg
ポジション:センターバック
所属:ホッフェンハイム(来季はバイエルン入りが決定)
2016年のオリンピックでも活躍した超大型DF。1対1の強さはもちろんのこと足元の技術も高く、先月行われたブンデスリーガ、レヴァークーゼン戦では同リーグ最多となるパス数145本、そしてパス成功率96.6%を記録し話題となりました。
その活躍が認められ、来シーズンからは名門バイエルンへ加入することがすでに決定しています。また、昨年8月にはフル代表にも初招集されています。
代表CBは同じバイエルンのフンメルスとボアテングというW杯優勝コンビが順当なチョイスですが、ボアテングはSBの適性もあるため状況によってはフンメルス&ズーレという組み合わせも見られるかも?
トニ・クロースの正当後継者
by the18.com
名前:ユリアン・ヴァイグル(Julian Weigl)
年齢:21歳
身長:187cm
体重:71kg
ポジション:ディフェンシブハーフ、セントラルハーフ
所属:ドルトムント
香川が所属するドルトムントのプレイヤーということもあり、日本人にも知名度が高い選手。
昨シーズン、1860ミュンヘンから移籍すると開幕戦からアンカーのポジションでスタメン出場。瞬く間にチームの欠かせぬ存在となり、昨年5月にはフル代表に初招集されました。
細身ながら抜群のパスセンスを誇り、またドリブルによる縦への推進力にも優れています。特に敵陣においてもその長短を織り交ぜたパスの精度は非常に高く、現ドイツ代表そしてレアル・マドリーでも中核としてプレーするMFトニ・クロースが「彼はワールドクラスになる」と太鼓判を押したほど。
シャルケユースの最高傑作
by Express
名前:レロイ・サネ(Leroy Sané)
年齢:21歳
身長:183cm
体重:75kg
ポジション:ウィング、サイドハーフ、オフェンシブハーフ
所属:マンチェスター・シティ
父親は元セネガル代表プレイヤー、母親はロサンゼルス・オリンピックで銀メダルを獲得した新体操選手という超サラブレットのアタッカー。
2014-2015シーズン、優秀な若手を多く輩出するシャルケでプロデビューを飾ると、3月にはCLレアル戦で1ゴールを含め圧巻のパフォーマンスを披露。一気に世界中の注目を浴びます。
多くのビッグクラブが獲得を狙う中、今シーズンはマンチェスター・シティへと移籍。序盤こそチームに適応するのに苦戦したものの、今年に入ってから調子を上げてスタメンの座を確保しました。
チームの同僚は、サネを「レアル・マドリーのベイルのようだ」と大絶賛。左利きのサネは高い身体能力のほかテクニックやシュート技術も高く、またサイドだけでなく中央で攻撃の起点となることもできます。
ちなみにフル代表には前述の2人よりさらに早く、2015年11月にはすでに初出場を果たしており、先日のアゼルバイジャン戦でも途中出場しています。
以上が今回ご紹介した若手有望株の3選手です。
他にも紹介したい優秀な若手はまだまだ沢山いますが、今回ピックアップした21歳トリオが今後のドイツ代表の中核になっていくのではと期待しています。
彼らが今後どのような活躍を見せるか、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか?