マンチェスター・シティ 1-1 リヴァプール プレッシング重視の両チームによる主導権争い


by theguardian.com

ドイツでそれぞれバイエルン・ミュンヘンとドルトムントを指揮し、その戦いの場をイングランドに移したペップ・グアルディオラとユルゲン・クロップの両指揮官。前回の大晦日に行われたイングランドでの初顔合わせは、ホームのアンフィールドでリヴァプールが勝利しました。一方のマンチェスター・シティは、ミッドウィークにチャンピオンズリーグでモナコにアウェイゴールの差で敗れ、グアルディオラ監督としては初めてベスト16で姿を消すこととなりました。なお、これまではグアルディオラ率いるチームに勝ったクラブがチャンピオンズリーグを制覇しているので、もしもモナコが優勝することになればその記録が続くことになります。

ともにハイテンポかつダイナミックなチームで異なる攻撃の哲学を持った両者が、驚異的なペースでスリリングな試合を見せました。

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スターティングメンバー


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両チームとも右サイド中心の攻撃:シティはスターリング、リヴァプールはマネ

マンチェスター・シティは力強くスタートし、良いボール保持を見せ、定期的にボールをダビド・シルバに送り込みました。ペップ・グアルディオラは、通常の4-3-3ではなく、4-2-3-1を配備し、デ・ブライネを中盤の少し深い位置に、シルバを“10番の位置”(10番は攻撃的ミッドフィールダーの代名詞、トップ下のポジション)に置き、セカンドレグのモナコ戦で後半からシステム変更をして改善を促したフォーメーションを使用しました。ラヒーム・スターリングとレロイ・サネはプレーを広げ、フェルナンディーニョは右サイドバックから前方にポジショニングし、シティは攻撃を右サイドに集中させ、リヴァプールの左サイドバックであるジェームズ・ミルナーに深刻な問題を引き起こしました。

しかし、リヴァプールは、効果的にプレッシングをかけて試合に対抗しました。ロベルト・フィルミーノの復帰は肝心で、“ボール非保持時”の働きや、リヴァプールの“ビルドアップ”時に、ヤヤ・トゥーレの背後にスペースを見つける動き出しでチームを支えました。一方、サディオ・マネは右ウイングの位置でしたが、多くの時間をセンターフォワードの位置で時間を過ごし、ゴールに迫る最も危険な脅威となっていました。ニコラス・オタメンディは立ち上がりに孤立してしまい、問題を抱えていました。それから、ガエル・クリシはマネのスペースを消そうとして、ほとんど高い位置を取らなくなりました。

前半はシティの方がより良い機会を得て、特にリヴァプールのディフェンダーの間を通す巧みなスルーパスからサネが抜け出す形などがありました。また、左サイドで作った素晴らしいチャンスではデ・ブライネからのスルーパスを受けたシルバが中央に送ったクロスに、ミルナーの激しい守備のもとスターリングがなぜかゴールに繋げることができず、後方にいたフェルナンジーニョもサイドネットにしかボールを流すことができませんでした。

後半の主導権争い:リヴァプールのプレッシングとシティのシステム変更

リヴァプールは後半、フィジカルコンディションの良さとより良いプレッシングを組み合わせて主導権を握りました。マネとアダム・ララーナが守備ポジションにスプリントして戻ってきた時、何度か彼らの執念と、それと比べてシティの攻撃陣の倦怠さが強調されていました。ボールウォッチャーになってしまったクリシが無理やりフィルミーノにファールを犯してしまった後、ミルナーのPKによる先制点によってグアルディオラはシステム変更を行います。

トゥーレに代えて右サイドバックのバカリ・サニャを投入し、フェルナンジーニョをディフェンシブハーフに移動させタフな守備を供給しました。一方、シルバはフェルナンジーニョの横の深い位置に落とし、デ・ブライネは右ウイングに移動し、スターリングは“10番の位置”に入りました。この多くの変更がうまくはまりました。シティは再び試合の主導権を握り、典型的にはデ・ブライネが素晴らしいクロスをリヴァプールのDFラインの裏に上げて、アグエロのゴールを生み出しました。

特にリヴァプールにとってはさらなるゴールがあっても良かったはずです。両チームとも崩しは素晴らしかったですが、アタッカーに落ち着きが欠けていました。

期待点とパスマップ


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この試合での期待点(ExpG)は、2.60対2.29(1.53+1PK)でした。後半の立ち上がりからリヴァプールが良い形を出し、PKで先制点を決めて優位に立ちましたが、シティはその後システム変更を行い、主導権を握り返しました。試合終了間際に期待点でも上回ることに成功しています。しかし、両チームとも決定機を逃した形となりました。


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パスマップでは、時間帯にもよりますが、全体を通してシティがボールを保持する展開となりました。一番丸が大きい(タッチ数が多い)のはデ・ブライネで、非常に多くの場面で顔を出し、さらに多くの決定機を生み出しました。アグエロの同点弾のアシストも記録しています。

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優勝争いもほとんどチェルシーに決まった中、チャンピオンズリーグ出場権である4位以内に向けて激しい争いを繰り広げています。今シーズンもプレミアリーグ勢はチャンピオンズリーグの成果に恵まれず、ベスト8に勝ち残ったのが残留争いに巻き込まれている昨シーズン王者のレスターのみです。バイエルンに大敗を喫したアーセナルとモナコの攻撃力に屈したシティがリーグ戦に集中できるようになり、さらなる混戦となるでしょう。

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