2強に勝てるチームはあるのか?開幕直前!J1全チーム補強&戦力分析
by japantimes
25年目を迎えるJリーグ。総額2,100億円というDAZN(ダ・ゾーン)との放映権契約により、今年はリーグ上位チームに対し優勝賞金に加え配分金等による大幅な増額が実現しました。
これにより例年にない熱戦が繰り広げられることが期待されますが、今回はそんなJ1全チームの補強状況と戦力分析をしました。
※総合ランクはチーム戦力+監督の指揮能力を加味したものです
2強の差はほぼなし、フロンターレは不安要素多し
by so-net
■鹿島アントラーズ 昨シーズン1位
<総合ランクS>
昨シーズンの王者は、外国人選手4名を含め各ポジションに的確な即戦力を確保。ターンオーバー制によりACLによる疲弊も回避可能となった。
特に柴崎の代役として新潟から移籍したMFレオ・シルバがすでに絶大な存在感を見せており、リーグ連覇の原動力となる予感十分。
唯一CBの層に弱点を抱えるものの、それ以外に不安要素はなし。
■浦和レッズ 昨シーズン2位
<総合ランクS>
主力の流出なし、こちらも新潟からFWラファエル・シルバという即戦力、さらに有力な若手を数名陣容へ加え将来も見据えた戦力アップを実現。
また昨シーズン年間勝点順位1位という結果が証明するように、チームの安定感では鹿島に全く引けを取らない。
昨シーズンのリベンジというモチベーションもプラス要因だが、選手層という点であと1歩鹿島に及ばないか。
■川崎フロンターレ 昨シーズン3位
<総合ランクB>
得点源の大久保がFC東京へ移籍するも、大宮を牽引した家長を獲得。戦力的には昨シーズンと比べても見劣りはなし。
しかし主力のエドゥアルド、エウシーニョが長期離脱となった他、知将風間監督の退任による影響、そしてACLとの過密日程により順位を落とす可能性あり。
■ガンバ大阪 昨シーズン4位
<総合ランクA>
戦力的な上積みはほぼなし。横浜Fから移籍したDFファビオにより守備面の強化は図れた一方、宇佐美が抜けた穴が今も埋められていない。
遠藤・今野の元代表コンビもピークを過ぎた現状では、成長著しい井手口と家長2世と言われる堂安(18歳)ら若手に期待がかかる。
■大宮アルディージャ 昨シーズン5位
<総合ランクB>
大黒柱の家長に加え泉澤、横山らJ1昇格に貢献した選手も放出。
清水から大前、柏から茨田といった選手を補強し戦力ダウンは最小限に留めたものの、昨年5位と躍動したチームとしては求心力の低下が懸念される。
■サンフレッチェ広島 昨シーズン6位
<総合ランクA>
FW佐藤寿人、MF森﨑浩司と言ったチームの黄金期を支えた2選手の退団・引退により精神的支柱を失った広島。
さらに昨シーズンの得点王ウタカが去就が未だ不明、右サイドの職人ミキッチも37歳となり、補強の目玉がFW工藤のみでは優勝争いは厳しいか。
大幅に戦力アップを実現した神戸とFC東京に注目
by twitter
■ヴィッセル神戸 昨シーズン7位
<総合ランクA>
昨シーズンはセカンドステージで2位と大きく躍進。ネルシーニョ体制3年目となる今季はFWペドロ・ジュニオールが鹿島へ移籍したものの、代役としてウエスクレイをブラジルから獲得すると、その後もJ各チームから実力者を次々と補強し戦力アップに成功。
さらに夏の移籍が噂される元独代表FWポドルスキが加入すれば、起爆剤となりシーズン後半戦に台風の目となる可能性は十分。
■柏レイソル 昨シーズン8位
<総合ランクB>
仙台からFWハモン・ロペスを獲得したことでD.オリベイラ、クリスティアーノとのブラジルFWトリオが完成。
上記3名に快速アタッカー伊東を擁する前線は対戦相手の脅威となる一方、多くの主力選手を放出しており特に中盤コマ不足が懸念材料。
■FC東京 昨シーズン9位
<総合ランクA>
大久保、永井、太田、高萩、林と各ポジションに代表クラスを補強し大幅な戦力アップに成功。
篠田監督も昨シーズン途中からの就任ながらチームの立て直しに成功しており、スタメンに負傷がなければ優勝争いへ食い込む可能性も十分。
■横浜Fマリノス 昨シーズン10位
<総合ランクB>
チーム大黒柱、中村俊輔が磐田へ移籍した他、兵藤、小林、榎本などチームを長年支えたメンバーも放出。戦力以上に精神的なダメージが懸念される。
補強した選手では扇原への期待が高く、またFWヴィエイラ(ポルトガル)、MFバブンスキー(スペイン)、DFデゲネク(オーストラリア)の多国籍新戦力がうまくフィットするかが鍵。
■サガン鳥栖 昨シーズン11位
<総合ランクB>
チームの中心選手、金民友が退団したものの小野、小川、原川、権田らベテランから若手まで実力者を着実に補強しチーム力はアップした。
就任2年目となるイタリア人監督、フィッカデンティの守備組織にも定評あり、上位陣相手でも良い戦いをするのでは。
■ベガルタ仙台 昨シーズン12位
<総合ランクC>
計算できる得点源、ハモン・ロペスとウィルソンが揃って退団、さらにDFリーダー渡部も神戸に引き抜かれた。
代わりに平山、石原、増嶋と言ったベテラン選手を補強するも戦力ダウンは否めない。今年は昨年以上の残留争いに巻き込まれるか。
下馬評を覆し桜旋風が巻き起こる?
by cerezo.jp
■ジュビロ磐田 昨シーズン13位
<総合ランクB>
名波監督と信頼という絆で結ばれたレジェンド、中村俊輔の活躍が期待される。
ジェイが退団したFW陣では、名古屋から移籍の川又が中村との元代表ホットラインを完成すれば、昨年のような残留争いは回避できる可能性がある。
■ヴァンフォーレ甲府 昨シーズン14位
<総合ランクC>
毎年降格候補に挙げられながらもギリギリこれを回避してきた甲府。
外国人選手をFWを軸に沿えての堅守速攻スタイルを得意としてきたが、DF陣の高齢化や、今シーズン指揮を執る吉田監督の過去の実績(2015年柏解任、2016年新潟解任)を見る限り厳しい戦いが予想される。
■アルビレックス新潟 昨シーズン15位
<総合ランクC>
昨季、残留に大きく貢献していたラファエル・シルバ、レオ・シルバを含めスタメンの約半数が流出。新たに加わったブラジル人トリオがどこまでフィットするかは未知数。
唯一好材料なのはコーチとして福岡、そして昨季は監督としてJ3で実績を残した三浦文丈監督の就任。監督による立て直しがスムーズに行けば中位へランクアップできるか。
■コンサドーレ札幌 昨シーズンJ2 1位
<総合ランクC>
主力選手の放出なし、逆にJ1で経験豊富な選手を加え戦力はアップした。
昨シーズン同様、FW都倉を軸とした速攻スタイルを継続すればJ1残留は十分可能。
■清水エスパルス 昨シーズンJ2 2位
<総合ランクC>
J2で大暴れした2トップの一角、そしてチームの顔でもあった大前の放出はあまりにも痛く代役の補強も進んでいない。
他にも中盤やDFラインにも主力が流出、ポルトガルから加入したDFフレイレが唯一の好材料だが苦しい戦いは必死。
■セレッソ大阪 昨シーズンJ2 3位
<総合ランクA>
セビージャで戦力外という屈辱から解放された清武。その影響は計り知れず、J最強のプレーメーカーを中心とした攻撃は上位クラブも手を焼くはず。
他にもMF水沼、DFヨニッチら実力者を補強、特に監督自ら連れてきたヨニッチはKリーグ2年連続ベスト11。足元の技術もあり、攻守ともにチームの軸となり得る。
また今シーズンより就任したユン・ジョンファン監督はかつて鳥栖を戦えるチームに作り上げた実績があり、監督の戦術が浸透することで上位に食い込んでいくのでは。
いかがでしょうか?多くの有識者が鹿島と浦和による優勝争いを予想している通り、やはりこの2チームの力は抜きん出ていますね。
一方3位争いはかなり熾烈になるのではと予想されますが、その中でも昇格組のセレッソ大阪の戦いぶりに個人的には注目しています。
いよいよ今週末から始まるJリーグ、本当に楽しみです!