6年連続1位受賞の川崎フロンターレのホームタウン活動とは

Jリーグから2010年〜15年の6年連続で「ホームタウンで大きな貢献をしているクラブ」1位を受賞している川崎フロンターレ。ホームタウン川崎をどんどん元気にしている活動をまとめました。


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新社長就任がきっかけ

2000年シーズンに念願だったJ1の舞台で戦った川崎フロンターレでしたが1年でJ2へ降格。その年の暮れに武田信平氏が代表取締役社長に就任し、強かった富士通色から川崎に根付く市民クラブへと舵取りに尽力しました。そして当時、ホームタウン推進室の天野春果氏が「クラブ運営にはチーム強化と地域密着活動の両輪が必要」と地域密着活動に奔走し、J1に定着する安定した強化と、川崎市を巻き込んだ多くの人に応援してもらう地域貢献活動の両輪がしっかりと回り始めるのです。

計算ドリルが大きな話題に


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川崎市は細長い地形で地域性も薄く、プロスポーツチームが根付かない歴史がありました。狙ったのは地域性の薄さを川崎フロンターレが特性となろうと考えたことです。そして2009年に選手が登場する「川崎フロンターレドリル」の登場です。アーセナルの選手が教科書に登場している話を聞き、発案されました。川崎市立上丸子小学校で配布されたドリルがテレビのスポーツ番組で紹介されると問い合わせが殺到。現在では市内113校へと配布されるようになりました。

陸上競技場をフォーミュラカーが走る


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08年に市内にある春日山部屋と提携し、「イッツ・ア・スモウワールド」と銘打ったイベントを行い、水色の着物を着た力士がちゃんこをふるまいました。09年には川崎を舞台にしたアニメ「天体戦士サンレッド」とのコラボ企画では、中村憲剛や武田社長が声優に挑戦。スーパーフォーミュラとのコラボ企画では川崎陸上競技場の陸上トラックをフォーミュラカーが走るという無茶な企画も実現し、Jクラブから「どうやって実現できたのか」という問い合わせが多く寄せられたそうです。さらに2016年には「宇宙強大」と漫画「宇宙兄弟」とコラボし、川崎陸上競技場と国際宇宙ステーションを結んだ生交信イベントまで開催しました。

選手による小学校への表敬訪問、地元商店街には川崎フロンターレとコラボした清酒が販売され、イベントでは「地域性、話題性、社会性・公共性、継続性、そして低予算」の5要素を重視して活動するホームタウン活動は、まだまだ紹介しきれませんが、全国のサポーターから羨ましがられる存在となっています。

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