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家長昭博選手去りし大宮アルディージャで司令塔としての期待が高まる大前元紀選手

扇ガ谷 道房

2017/01/24 23:07

2017/01/25 18:20

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NEWS

波紋を起こした大宮アルディージャへの移籍

 
2015年シーズンで清水エスパルスはクラブ史上初のJ2に降格してしまいます。大前選手にはヴィッセル神戸からオファーがありますが、清水エスパルスに残留します。
J2で臨んだ2016年シーズンで、クラブは見事2位でJ1復帰を果たし、個人的にもJ2得点ランキング4位となる18得点を決めて、チームのJ1復帰に大きく貢献しました。
J2降格時に移籍をせずに、J1復帰の立役者となった大前選手ですから、清水エスパルスで今季も活躍すると想われましたが、以外にもJ1の大宮アルディージャに移籍をしてしまいました。
この移籍は、清水エスパルスのサポーターの間で波紋を呼ぶ結果になってしまいました。それは、移籍金ゼロでフォルトゥナ・デュッセルドルフに完全移籍したにも関わらず、活躍できずにいた大前選手を清水エスパルスが移籍金を支払って呼び戻したという事実があったからです。
そして今回の大宮アルディージャへの移籍も又移籍金はゼロ。せめて清水エスパルスに移籍金が支払われる移籍であるならまだしも、クラブに対する恩義をないがしろにしているのではないかという想いが、多くの清水エスパルス・サポーターには渦巻いているのです。
移籍の真相は本人のみぞ知る事ですが、退路を断った同一カテゴリー他チームへの移籍ですから、大宮アルディージャで確固たる地位を占めない限り、移籍を繰り返す選手になってしまう可能性もあります。
ですから、今シーズンの大前選手のサッカーは、真価が問われているのです。


by OMIYA ARDIJA

期待される家長選手の後任としての役割

移籍の経緯は別にして、大宮アルディージャにも大きな動きがありました。チームの中心選手であった家長昭博選手と、伸び盛りの攻撃的サイドアタッカーの泉澤仁選手が他チームへ移籍してしまった事です。
両名は大宮アルディージャにとっては攻撃の中心的な存在で、昨シーズン大躍進を遂げた大宮アルディージャの今シーズンに暗雲が立ち込めたのです。
特に家長選手は、司令塔であり得点能力のある天才的なプレーヤーでしたから、その穴をどうやって埋めるのかが問われていました。そこに飛び込んで来たのが大前選手の移籍というニュースでした。
清水エスパルスでエースナンバー10を背負ってチームの中心として活躍した大前選手には、大前選手同様に大宮アルディージャの中心として活躍した家長選手の抜けた司令塔の役割が、必然的に期待されています。
真意はともかくも、結果的に波紋を呼んでしまった移籍の渦中にある大前選手にとって、大宮アルディージャで活躍する事は、ご本人が最も意識していることだと思います。
長身FWが多い大宮アルディージャで、小兵の司令塔がゲームをかき混ぜながらコントロールできれば、面白い結果が期待できる筈です。


by サッカー日本代表とブラジルワールドカップへの準備

今期大宮アルディージャに移籍した大前選手の背番号は10。この事からも、期待値の高さがおわかりになると思います。家長選手の後任選手という位置づけではなく、大宮アルディージャで独自の大前像を作ってエキサイティングなプレーを見せて欲しいですね。

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