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宮間退団、2部降格の岡山湯郷Belleに亘新監督兼GM就任~テベスやリケルメの親友が底なしの明るさで名門再建に挑む!

hirobrown

2016/12/31 22:21

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NEWS

 12月25日、「クリスマス決戦」となった皇后杯決勝。代表選手を数多く揃えるINAC神戸レオネッサが、アルビレックス新潟レディースをスコアレスドローからのPK戦で下して2連覇を飾りました。

 新潟にとっては4度目の決勝進出となったものの、4度目の準優勝。その決勝カードが4回ともINAC神戸だったのは何かの因縁だったのかもしれません。

 この皇后杯決勝で女子サッカーは元日に天皇杯の決勝を残す男子サッカーより1週間早くシーズンを終了しました。

 2016年を振り返れば、日本の女子サッカー界ではU17W杯で準優勝、U20W杯でも3位へと躍進。FIFA主催の世界大会となる両大会で共に大会のMVPにも日本人選手が選出(U17W杯MVP=MF長野風花【浦和レッズレディース】、U20W杯MVP=MF杉田妃和【INAC神戸】)されるなど、育成年代では明るい話題が満載でした。

 しかし、何といってもフル代表である、なでしこジャパンがリオディジャネイロ五輪のアジア最終予選を日本開催でありながらも突破できなかった事が、日本の女子サッカー界に暗い影を落とした影響は未だに感じられます。

 特にそのリオ五輪アジア最終予選まで主将を務めていたMF宮間あや選手に至っては、所属クラブである岡山湯郷Belleで5月から「体調不良」を理由に全公式戦を欠場。夏には監督(代行)からの「人格否定発言」による退団騒動の末に残留したものの、結局1度も試合には出場できず。チームは13連敗を喫したまま2部リーグへ降格してしまいました。


by 湯郷温泉旅館協同組合

地域に根差した模範の名門チーム=岡山湯郷Belle

「スポーツといで湯の町」をキャッチコピーに岡山県北東部の湯郷温泉がある旧・美作町に誕生した岡山湯郷Belle。クラブ名の「Belle」は鐘ではなく、フランス語の「美女」が由来。

 ピッチで凛として戦う逞しい女性集団を志し、2年前となる2014年のプレナスなでしこリーグ1部のレギュラーシリーズでも優勝しており、2011年のドイツW杯優勝に大きく貢献したMF宮間選手の他にも、代表経験が豊富なベテランGK福元美穂選手(現・INAC神戸)、現在も所属するDF加戸由佳選手など、代表選手も数多く輩出している名門チームです。

 また、クラブ代表は美作市長が務めるなど、官民一体となって地域に根差しており、日本のスポーツクラブにとって模範となるような温かいクラブに見えていました。

 そんなチームに激震が走ったのは7月下旬。宮間選手と福元選手を含む主力選手が「監督(代行)の人格否定発言により契約解除求め退団へ」という衝撃のニュースでした。

腑に落ちない退団騒動→宮間のみ残留→宮間退団

 当時の岡山湯郷はリーグ6連敗中で成績の低迷により前年の6月から監督(代行期間含む)を務めていた櫻井庄吾氏が辞任。コーチの結城治男氏が監督代行を務めていました。

 この話が複雑なのは、当初からその結城氏は不祥事も含めて退任(解任)の方向で進んでおり、実際に解任されたにも関わらず、宮間選手だけが契約を残したままチームに残留し、福元選手ら4選手は契約を解除して退団していった事です。

 その後、チームは全敗で13連敗中のままシーズンを終えて最下位となり、2部リーグへの降格が決定。宮間選手は1度も試合に出る事もなく、契約満了により2016年シーズン限りでの退団が発表されました。

 シーズン終了後、宮間選手は「膝を手術して治療に専念していた」と語ったものの、シーズン中の欠場理由をなぜ「体調不良」にしなければいけなかったのか?ワンマンチームゆえ、宮間選手の長期離脱を他クラブに知られたくなかったのか?それでも腑に落ちない部分が多く残ります。

 そして、12月20日には宮間選手以外にも一気に10選手の退団が発表され、その時点で所属選手が7人だけというチーム編成上のクラブ存続の危機に陥っていました。

底なしの明るさと類まれなるコミュニケーション能力を持つ亘崇詞とは?


岡山湯郷Belleの新監督兼GMに就任した亘崇詞氏。by スルガ銀行

 その頃、クラブは12月1日付けで亘崇詞氏の新監督兼任ゼネラルマネージャー就任を発表。(以下、「亘さん」と表記)

 地元・岡山出身の亘さんは高校の頃、憧れのディエゴ・マラドーナがプレーしたアルゼンチンの強豪ボカ・ジュニアーズへの留学を経験。その後は社会人サッカーを経て単身アルゼンチンへ渡り、見事ボカとプロ契約を果たしたサッカー人です。(「ボカではプロ契約ではない」という人もいる。ボカでのトップチーム公式戦出場ゼロどころか、レンタル移籍ばかりなので。)

 これまで選手としてはアルゼンチンやペルー、アメリカ、日本でプレー。指導者としては男子サッカーでは東京ヴェルディ1969のジュニアユースでコーチ・監督を歴任。女子では日テレベレーザやASエルフェン埼玉(狭山/なでしこ2部~1部)のコーチを経て、2015年は男子の「アジア最大のビッグクラブ」広州広大と提携関係にある広州女足で監督を務めていました。他にも、ボカでは日本代表FW高原直泰選手(現・沖縄SV代表兼監督兼選手)が在籍していた頃やトヨタ杯で来日する際などの通訳を務めるなど、各種スタッフを歴任。

 正直に申し上げて「訳が分からない」キャリアだと思われる方もいらっしゃられるかもしれません。

 ただ、亘さんには誰にも負けない魅力があり、それこそが新しい岡山湯郷Belleを作る助けとなるはずです。

 その能力とは類まれなるコミュニケーション能力の高さと、底なしの明るさです。


この右側の選手は一体誰?by Imborrable Boca

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