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プレミアリーグを席巻する「韓国の至宝」ソン・フンミン~ドイツが生んだ韓国の絶対エース

hirobrown

2016/10/09 23:45

2016/10/19 23:11

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NEWS

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リーグ全勝の首位・マンC戦。1トップとして先発したソンは得点こそなかったが、マンCのDF陣を相手にドリブル突破からの鋭いシュート、チャンスメイクで2-0の勝利に大きく貢献。by Daily Mail Online

 今夏、イタリアのユヴェントスからイングランドのマンチェスター・ユナイテッドへの移籍(復帰)が決まり、史上最高額の移籍金記録を更新したフランス代表MFポール・ポグバ選手。その額はなんと125億円規模となる天文学的数字になりました。
 
 今季からのテレビ放映権料が倍増し、さらに跳ね上がるイングランド・プレミアリーグへの移籍案件については、その投資した額の高さについて議論が巻き起こっています。

 そして昨年夏、同じプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーがドイツのバイヤー・レヴァークーゼンから獲得した韓国代表FW孫興慜(以下、ソン・フンミン)選手の移籍金にも注目が集まっていました。トッテナムが彼の獲得に費やした移籍金(違約金)は3000万ユーロ(約41億円)。

 この額は、元日本代表MF中田英寿氏が2001年の夏にイタリアのASローマから同じくイタリアのACパルマへ移籍した際の2600万ユーロ(約35億円)を抜き、アジア人サッカー選手の移籍金としては史上最高額を更新する事になりました。(以下、ベスト10の表を参照。)

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『アジア人移籍金ランキング』トップ10にソン、中田、香川が複数ランクインしているのも興味深い点だ。

 上記の表をご覧になっても分かる通り、これまでの1位と2位が中田氏だった事が彼の功績の大きさを物語っています。彼の時代もサッカー界はバブル真っ只中でしたが、この時代はまだ日本人を含めてアジア系の選手がそこまで欧州で評価されている時代ではなく、彼はパイオニア以上の活躍を示していたと言えるでしょう。

 ただ移籍1年目となった昨季、ソン・フンミン選手はリーグ戦では28試合の出場で4得点に終わり、その移籍金の高さから大きな批判を浴びました。

 しかし、今季は開幕から絶好調。チームでもイングランド代表でもエースFWを担うハリー・ケイン選手が負傷離脱しているトッテナムですが、その穴を全く感じさせないのは出場4試合で4ゴールを奪っているソン・フンミン選手の活躍ぶりです。前線の全てのポジションをこなせる彼が、チームへ完全にフィットした部分が大きいと考えられます。

 好調のトッテナムは先週末、ホームに開幕6戦全勝のマンチェスター・シティを迎えた第7節で相手に初黒星をつけるなど、ここまで開幕7戦を5勝2分の2位。リーグ唯一の無敗チームを韓国代表FWが牽引しています。

香川より3歳年下のソン・フンミンの挑戦

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ドイツで3年連続二桁得点を記録したソン。「アジア最高額」も納得の実績だ。by Falso9Sports

 近年、日本人選手が欧州で、特にドイツ・ブンデスリーガから評価されるのは2010年にボルシア・ドルトムントへ加入したMF香川真司選手がシーズンMVP級の働きを見せてチームをリーグ2連覇に導く大活躍を披露した影響が、最も大きなインパクトとなっていると言えます。

 その他にも「移籍金が安くて勤勉」、「大柄な選手が多いリーグにあって俊敏性とテクニックの高さが稀少」、「ブンデスリーガの外国人枠がない事」などもありますが、ドイツへ移籍する選手の中に、清武弘嗣選手(現セヴィージャ/スペイン)や乾貴士選手(現エイバル/スペイン)といった日本代表経験者はもちろん、田坂祐介選手(現・川崎フロンターレ)や長澤和輝(現・ジェフユナイテッド千葉)といったJリーグでも完全なレギュラーではない選手や大学からも選手を獲得していたり、直近では前橋育英高校からの卒業間もないMF渡辺凌磨選手をインゴルシュタットが獲得しています。彼等は全て香川選手と同じく2列目を主戦場とする選手です。

 そんな香川選手がブンデスリーガで最初のシーズンの「前半戦MVP」に選出された同時期、「前半戦最優秀若手選手」に選出されたのが、香川選手よりも3歳若く、当時は18歳でハンブルガーSVに所属していたソン・フンミン選手。そして、香川選手がマンチェスター・ユナイテッドに移籍してから3年後の昨年、ソン・フンミン選手もイングランドの強豪に高額な移籍金で挑戦する事になりました。

 サイドをメインにするとはいえ彼も2列目を主戦場とするアタッカーで、ハンブルガーとレヴァークーゼンでブンデスリーガ通算135試合出場41得点を記録。さらにトッテナム移籍時点で23歳の若さ。3000万ユーロという額は高過ぎるかもしれませんが、移籍元のレヴァークーゼンと移籍先であるトッテナムのプレースタイルが共に豊富な運動量を活かしたプレッシングサッカーである事を考えれば、「納得の額」とも言えます。

 スピード抜群でキレ味の鋭いドリブル突破が何よりの魅力ですが、ドイツで成功し続けている自信から来る迫力はアジアでは段違い。2015年初頭に豪州で開催されたアジアカップでも疲労を感じさせながらも3得点。全参加国の選手中、1人だけ異次元のプレーを披露しました。

次ページ:ソン・フンミン選手のユース時代、そしてアジアサッカーの進むべき道

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