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北国にビッグクラブはできるのか?北海道コンサドーレ札幌の可能性

編集部D

2016/09/05 20:29

2016/09/06 20:00

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現在J2首位を独走する北海道コンサドーレ札幌は、好調を維持しています。今回、札幌がビッグクラブになる可能性があるかに焦点を当てて、追求していきます。コンサドーレが所在する札幌は、191万人が住む日本有数の大都市です。このキャパシティが最大限に活きれば、北国にビッググラブ誕生の可能性も夢ではありません。

01_札幌by Can It Be All So Simple

人口191万人の大都市札幌

札幌市の人口は、191万1000人の人口を持つ北日本最大の大都市です。この数字はとても多く、札幌より人口が多い日本の自治体(東京23区を除く)は横浜市、大阪市、名古屋市だけ。つまり、東京23区を除くと日本で4番目に大きい自治体であることが分かります。

02_札幌札幌市by 住まいのソーシャル北海道

北海道日本ハムファイターズが2004年に北海道へ拠点を移してから、2005年以降は1993年以来の100万人超の観客動員に成功。中でも200万人に迫った年もあり、観客動員数はソフトバンクに次ぐ2位の成績です(営業努力の結果もありますが)

コンサドーレ札幌も日本ハムファイタイーズの取り組みなどを見習って、観客動員数を増加する営業努力が必要と考えます。200万人近い市民を取り込むことができれば、日本を代表するビッグクラブ誕生に近づくことができるでしょう。

スタジアムは世界最高峰!?

次に、スタジアムやインフラ面を見ていきましょう。札幌のスタジアムは交通インフラの利便性が長けています。アクセス面は政令指定都市に所在するクラブの中ではセレッソ大阪に追随する程の立地の良さがあります。

03_札幌by Wikipedia

最大の強味は日本でも国内屈指のスタジアムである札幌ドームを保有している点です。2002 FIFAワールドカップ日韓大会の開催候補地に手を挙げた札幌市は、新たなサッカースタジアムとして札幌ドームを建設しました。札幌ドームは雨天や猛暑でもリラックスして観戦できる環境であり、集客効果に直結するインフラの利便性にも秀でています。

札幌ドームに匹敵するスタジアムは、シャルケ(ドイツ1部)のフェルティンス・アレーナとアヤックス(オランダ1部)のアムステルダム・アレナと欧州の名門を引き合いに出すほど優れています(シャルケもアヤックスもドーム型スタジアム)

大規模スポンサーをつけられるか

札幌のメインスポンサーを見てみましょう。スポンサー企業は以下の通りです。

石屋製菓株式会社
サッポロビール株式会社
あいプラングループ
JAグループ北海道
日本航空株式会社
株式会社フェニックス

有名な企業が多いと思われますが、有名な企業であっても巨額出資しているとは限りません。例えば、日本航空は2009年に倒産していたりと経営状況が悪かった時期もあります。フェニックスはイタリアのスポーツブランドKappaの系列会社で、ユニフォームなどの提供をしています。胸サポの石屋製菓は白い恋人で有名ですね。

どの企業も優良なスポンサーなのですが、横浜F・マリノスの日産自動車、鹿島アントラーズの住友商事、柏レイソルの日立グループ、ヴィッセル神戸の楽天、セレッソ大阪のヤンマー、名古屋グランパスのトヨタ自動車のように強力な資金援助をする企業スポンサーがありません。

日本で規模の大きいクラブは、巨大資本を持つ大企業がスポンサーについていることが多いのです。新たに札幌をサポートしてくれる大企業をパートナーに加えることが必要です。しかし、Jリーグクラブとスポンサーは密接な関係があり、既存のスポンサーと友好関係を継続的に築きたいのも本音にあります。クラブのバランスを破壊しない新しいパートナーシップを獲得することは、かなり難しいミッションとなるでしょう。

強いユースと海外を意識した戦略

コンサドーレ札幌が保有する下部組織は、全国でも強豪と言われています。特に2012年の世代は史上最強と謳われており、Jリーグユース選手権大会優勝を達成。さらに当時J1に所属していたトップチームとの練習試合で、4-1で大勝するなど並外れていました。

しかし、下部組織で育った西大伍選手や奈良竜樹選手のように優れているプレイヤーが流出するケースも多いです。現在トップチームで活躍しているユース出身者は、進藤亮佑選手、深井一希選手、荒野拓馬選手の3名です。これらの生え抜き選手を守り、チームに定着させることが戦力の安定化に繋がると推察します。

他にもコンサドーレ札幌は、東南アジア地域に対して積極的な取り組みを行っています。東南アジア圏の選手(ベトナム代表のレ・コン・ビン選手やインドネシア代表のステファノ・リリパリ選手とイルファン・バフディム選手)を積極的に獲得しています。クラブ間では、マレーシア1部のジョホール・ダルル・タクジムとクラブ間提携を行っています。これらは東南アジアマーケットを意識した取り組みであり、海外への市場戦略はJリーグの中でも先進的です。余談ですが、東南アジア以外だとフッキ選手のように、ワールドクラスとなった逸材を獲得するなど独自パイプも保有しています。

04_札幌写真左側がレ・コン・ビン選手by VTV.VN

欧州のビッグクラブは、補強戦略と市場戦略を同時に行っています。上記で当てはめると同クラブは、ビッグクラブになりえる素地を持っていることが分かります。

全道を取り込めるか?名物社長野々村芳和氏の挑戦

2013年1月から、コンサドーレ札幌の運営会社である株式会社北海道フットボールクラブに野々村芳和氏が顧問に就任、同年の3月22日には代表取締役社長になりました。

05_札幌by 北海道Likers

彼は北海道のサッカーを活性化することを目標に掲げています。実際に2016年からチーム名を「コンサドーレ札幌」から「北海道コンサドーレ札幌」へ変更し、全道を対象にしたクラブ戦略に切り替えました。そして、最終的には道内全179市町村にジュニアサッカースクール展開を計画しています。

野々村社長は野心的であり、PR強化を狙って博報堂DYメディアパートナーズとスポンサー契約を締結したり、ドイツの強豪シュツットガルドとクラブ間提携を結びました。最終的にビッグクラブになれるかは、野々村社長の手腕にかかっています。現在躍進する札幌が更なる飛躍を遂げて、日本屈指のビッグクラブになれる日が到来するかもしれません。

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