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コーナーキック並み?Jリーグでロングスローがすごい選手たち

下田朝陽

2016/06/16 21:15

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日本代表が手を焼いた長身FWを覚えているでしょうか。先日のキリンカップで2得点を許したジュリッチ選手のことです。平均身長が低い日本が長年課題としてきたのが、長身の選手が揃う相手への対応です。彼らのようなチームと対戦する時にキーワードとして「セットプレーの守備」という言葉をよく聞きますよね。セットプレーとはボールがセットされた状態で始まるプレーのことを指し、これまでセットプレーの守備というと、コーナーキック(以下CK)またはフリーキックの2つが挙げられていました。しかし最近は、長い飛距離のスローインから(ロングスロー)得点を奪えるチームも増えてきているのです。タッチラインにクリアをしても、まるでCKであるかのようにゴール前には長身の選手が揃います。そんな「ロングスロー」という戦術を可能にするスローインの名手たちを紹介します!

再ブームの立役者?藤田直之

01_藤田直之
by livedoor スポーツ

ロングスローを投げられる選手自体は以前のJリーグにもいました。しかし質や飛距離が乏しいこともあって、そこまで警戒はされていませんでした。しかし今ではロングスローに対する対策はどのチームも講じています。そんな中で今季からヴィッセル神戸でプレーする藤田直之選手は、ロングスローの再ブームを巻き起こした選手の1人です。

藤田選手は2011年に足を負傷していたことが理由で、上半身の強化に努めていました。それもあって自由自在に距離や弾道を調節できるようになった藤田選手。鳥栖時代にはエースの豊田陽平選手やDFの小林久晃選手やキムクナン選手に合わせる場面が印象的でした。またプレースキックも得意としており、鳥栖がセットプレーを得意にしていた陰には彼の精度の高いボールがあったことも忘れてはなりません。

現在所属している神戸でも、既に能力が認められており、第10節の磐田戦では、ロングスローから決勝点が生まれています。日本代表としての出場経験を持っており、今後の日本代表の武器になる可能性も十分にあるでしょう!ちなみに藤田選手曰く「前半から投げていると体力を消耗する」のだそうです。

スローインの魔術師・岩上祐三

02_岩上祐三
by Jleague.jp

藤田選手に次ぐ、または彼を凌駕するのは大宮アルディージャに所属する岩上祐三選手です。昨季までプレーしていた松本山雅で才能が開花しました。セットプレーでJ1に昇格したといっても過言ではないくらい岩上選手の果たした役割は大きいです。2015年には、全得点の63%をセットプレーから挙げています。これは驚異的な数字です。

彼のスローインの特徴は非常に鋭いこと。実際に見ると、蹴るボールと変わらないのではというくらい、速いボールが相手ゴールに向かって飛んでいきます。さらに、スローインを投げると見せかけて近くの選手に繋ぎ、リターンを足で放り込むなど多くの工夫、バリエーションを持っています。

今季はポゼッションを志向するチームのカラーもあって、ロングスローを披露する場面は少なくなってしまいました。しかし、岩上選手が新天地でつけている背番号は10。ロングスロー以外にも運動量やキックの精度が特徴で、ボランチの位置で出場機会を掴んでいます。好調なチーム状態なだけあって、ポジション争いはかなり熾烈。今季は岩上選手にとっては非常に大切な年になりそうです。

新たな才能!片山瑛一

03_片山瑛一
by Jleague.jp

この選手はロングスロー界ではあまり知られていないかもしれません。ファジアーノ岡山の片山瑛一選手はJ2屈指の肩を持ちます。彼は一般入試で早稲田大学に加入し、セレクションでサッカー部に入部した異例の経歴があります。大学時代は怪我に悩まされましたが、岡山に加入すると1年目からレギュラーに定着。持ち味の献身性と強靭なフィジカルを生かしたプレーでサポーターの心をがっちりと掴みました。

これまで彼が注目されなかった理由はチームに高さのある選手が少なかったから。ロングスローが得点に直結することが少なかったのです。しかし昨年には岩政大樹選手、今季は赤嶺真吾といった高さを持ち味にする選手が加入すると、片山選手のロングスローから得点が生まれ始めるようになりました。

シャドーとして出場していた片山選手ですが、得点力に難を抱えており今季はウイングバックを主戦場としています。そのためボールがタッチラインを割るとスムーズにロングスローに入れられているかなと、試合を見ていて感じます。プロ3年目にしてチームに欠かせない存在になり、さらに今季はJ1を狙える位置につけています。彼のロングスローがJ1の舞台で見られる日もそう遠くないかもしれません。

まだまだいる!意外な選手も?

この3選手以外にもたくさんの選手がロングスローを武器にしています。先日の代表戦でゴールを決めた清武弘嗣選手の弟・清武功暉選手もその1人です。J1ではデビュー当時から投げ続けている水野晃樹選手や増嶋竜也選手もいます。

さらには高校サッカーでも話題になりましたよね。青森山田高校の原山海里選手です。全国の舞台でも原山選手のロングスローは注目を集めました。彼は今東京学芸大学でプレーしているようなので、彼のプレーを見たい方は試合会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
筆者のおすすめは「人間発射台」という異名で愛された元ストークシティのロリー・デラップ選手です。

また、海外にもハンドスプリングからロングスローを繰り出す(想像し難いかもしれません・・)選手などもいたりします。


2012年キリンカップでアイスランド代表ソルステインソン選手がみせたハンドスプリングスロー

どんな位置からでもチャンスにつなげることのできる「ロングスロー」。サッカー選手なのに優れた「肩」を持つ彼らの活躍から今後も目が離せませんね!

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