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U-23代表選手と元代表ベテラン勢の融合!今季好調のファジアーノ岡山

扇ガ谷 道房

2016/05/15 12:30

2016/05/14 21:26

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NEWS

岡山名物の吉備団子が、桃太郎が家来とする犬、鳥、雉に与える黍団子ゆかりのお団子と言われているのは有名です。桃太郎の家来となる”雉”のイタリア語がファジアーノ。岡山を本拠としているJリーグのクラブであるファジアーノ岡山のクラブ名はこのイタリア語を由来としています。
2009年にJリーグに加盟したファジアーノ岡山は、今季好調な滑り出しでシーズンを闘っています。その背景には、若手とベテラン選手の見事な融合があると言えます。

ファジアーノ岡山1
by FAGIANO OKAYAMA ONLINE SHOPPING

企業OBクラブからのスタート

前身は川崎製鉄水島サッカー部のOBにより岡山県倉敷市で結成されたリバーフリーキッカーズというクラブチームでした。
2007年にJリーグに準加盟。2008年にJFLで4位となりJリーグ加盟条件であるJFL4位以内を確保して、2009年にJ2のクラブとして晴れてJリーグにデビューしました。初のシーズンの結果は最下位。しかも終盤は11試合勝利無しという厳しい結果でのJリーグ初シーズンでした。
その後J2リーグで中位のクラブとして定着しており、降格する事もない代わりにJ1昇格プレーオフに進出することもなく、鳴かず飛ばずの状態を脱しきれませんでした。

ファジアーノ岡山2
by Wikipedia

今シーズンの活躍

J2リーグ中位で鳴かず飛ばずの状態だったファジアーノ岡山ですが、今シーズンは第11節を終了した現時点で勝ち点22の第4位につけています。首位の町田ゼルビアとの勝ち点は3。勿論リーグは序盤とはいえ、首位を狙える順位です。この位置にいるのには原因があります。それは、若手とベテラン選手の融合が図られて、チームがうまく機能している状態であるという事が言えると思うのです。
ファジアーノ岡山は、トップチームに生え抜きの選手が少なく、他クラブから移籍している選手が多いクラブチームと言えます。移籍選手の中には元日本代表選手も含まれており、彼らの経験力をチームに活かすと共に、その経験力を若手に伝えて、岡山らしいチームカラーを作って行く事がようやく実を結んでいるのだと思うのです。その結果が今の好調なチーム状態を作り上げたと筆者は思っています。

ファジアーノ岡山3
by J’s Goal

U-23日本代表選手

現在のトップチームには二人のU-23日本代表選手がいます。
一人は矢島慎也選手(以降矢島選手と記載)。もう一人は豊川雄太選手(以降豊川選手と記載)です。二人ともリオデジャネイロ・オリンピック出場をかけたアジア最終予選に出場し、優勝する原動力になった主力選手です。
この二人のアジアでの熾烈な闘いの経験が、今のファジアーノ岡山の力にも繋がっていると筆者は思います。
矢島選手は浦和レッズからのレンタル移籍。豊川選手は鹿島アントラーズからのレンタル移籍ではありますが、ファジアーノ岡山には無くてはならない存在になっています。
矢島選手は背番号10番として、チームの司令塔の役割を担っています。豊富な運動量と共に、的確なパス能力が高い選手ですから、前線で流動する選手に対して絶妙なパスを配し得点に結びつけています。
又、豊川選手は基本的にスーパーサブの位置づけで終盤に出場する事が多く、相手の運動量が落ちた頃合いに投入されて、素早い動きで相手を崩して、チームの勝利に貢献しています。
二人ともにU-23日本代表と同じ位置づけでクラブでも活躍機会を与えられており、クラブとU-23の双方にとっても相乗効果を上げているとも言えます。
そして二人共にイケメンです!

ファジアーノ岡山4
豊川雄太選手と矢島慎也選手by ファジラボ

元日本代表選手

一方で、かつて日本代表で主力として活躍したベテラン選手も在籍しています。岩政大樹選手、加地亮選手の2人です。
岩政選手は東京学芸大を卒業後、鹿島アントラーズ黄金時代のDFとして10年間在籍し、2014年タイプレミアリーグのBECテロ・サーサナFCへ完全移籍。その後2015年にファジアーノ岡山に完全移籍してキャプテンに就任しました。2008年から2012年までは日本代表DFとしても招集され続けました。強靭なフィジカルを生かしたDFと共に、ヘディングでの得点能力も高い選手です。今シーズンも既に4得点し7位につけています。
加地選手はサッカーの名門滝川第二高校出身。高校卒業後にセレッソ大阪に入団しJリーガーに。その後ガンバ大阪に長く在籍し主力として活躍。その後2014年にメジャーリーグサッカーのチーヴァス・USAへ完全移籍。2015年にファジアーノ岡山に完全移籍しました。加地選手も2003年から2008年まで日本代表に招集され続けて、右SBとして64試合に出場しています。
そして長らくFC東京とベガルタ仙台で活躍した赤嶺真吾選手は、代表歴は無いものの、2005年のユニバーシアード代表として優勝に貢献し、2008年には代表候補合宿に招集された経験があります。
この2人の元日本代表選手と、1人の代表候補選手のベテラン3人が、数々の経験を活かしてチームに貢献し、若手に経験値を伝授しながら、有機的に融合して、今のファジアーノ岡山の好調を支えていると思うのです。

ファジアーノ岡山5
岩政大樹選手by Number Web

高学歴軍団

ファジアーノ岡山のトップチームには下部組織からの生え抜き選手が少ないのですが、大卒の選手が多数在籍している高学歴クラブという側面もあります。
高学歴の筆頭は久木田紳吾選手で、何と東京大学出身です。東大初のJリーガーなんです。

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渡邊一仁選手は東京学芸大学、久保飛翔選手と田中泰一選手が慶応大学、島田譲選手と片山瑛一選手が早稲田大学、久保裕一選手と藤本佳希選手が明治大学。
主力選手にこれだけ高学歴選手が揃っているクラブは珍しいと言えます。明晰な頭脳を駆使して、理詰めのビルドアップが期待できそうですね。

ファジアーノ岡山6
久木田紳吾選手by 最新トレンド・ニュースクー

チーム内得点王

現在ファジアーノ岡山で最も得点している選手は押谷祐樹選手。第11節終了現在6得点でリーグ第3位、チーム内得点王です。
ジュビロ磐田の下部組織出身ですが、ジュビロ磐田では活躍機会に恵まれず、FC岐阜で3シーズンを過ごした後に2013年にファジアーノ岡山にレンタル移籍後、2014年完全移籍しました。
2013年が9得点、2014年が11得点、2015年が9得点と、移籍後はFWとしてコンスタントに得点を重ねています。今シーズンは既に6得点しているので、自己最多得点記録更新が期待されます。
豊富な運動量と俊敏性のあるFWとして、今シーズンの良好なチーム状態の中で、どこまで得点が伸びるのか楽しみな選手です。

ファジアーノ岡山7
押谷祐樹選手by ドメサカブログ

今シーズンのJ2は面白いと思います。現在首位はJ3から昇格したばかりの町田ゼルビア。そして同じく昇格組のレノファ山口も現在昇格プレーオフ圏内の5位。そして6位以内にはJ1経験クラブのセレッソ大阪、コンサドーレ札幌、松本山雅。そして躍進著しいファジアーノ岡山。
J1のみならず、J2の熾烈な闘いも注目です。

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