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過去の五輪を振り返る part3 -2012ロンドン五輪-

下田朝陽

2016/05/14 22:30

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NEWS

このシリーズの最後となるのは2012年のロンドン五輪です!

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例年通り苦しむアジア予選 最終戦までもつれる展開

クウェートに対して2戦合計4-3と苦しみながらも最終予選に進んだ関塚ジャパン。3連勝と好発進を飾りましたが、やはり中東でのアウェイで厳しい試合が待っていました。第4戦、相手はシリア。後半終了直前まで1-1と互角に渡り合いましたが、90分にロングシュートで失点。まさかの敗戦でこの時点で2位に転落しました。

続くマレーシア戦を酒井宏樹、大迫勇也、原口元気、齋藤学の4選手のゴールで大勝すると、この時点で首位だったシリアがバーレーンに敗戦。最終戦を前に首位に躍り出ます。勝利でロンドン五輪が決まるホーム・バーレーン戦。後半の立ち上がりに扇原貴宏選手が先制点を決めると、その直後にも清武弘嗣選手が強烈なシュートを決めて勝負あり。苦しみながらも、ロンドンへの切符を手にしました!

ロンドン五輪1
by JFA

世界に衝撃を与えた大躍進

スペイン、ホンジュラス、モロッコと同グループに入った日本。最大の山場は第1戦で対戦するスペイン代表との試合でした。しかしここで大番狂わせを起こします。前半41分、CKに大津祐樹選手が飛び込んで先制すると、直後に永井謙佑選手が相手を一発退場に追い込んで数的優位に。その後も永井選手中心にが相手をかき回し続け、日本ペースで試合を展開していきます。結局相手にチャンスをほとんど与えずに勝利。今後の躍進を予感させる試合でした!

ロンドン五輪2
by 今日速2ch

第2戦のモロッコ戦では終了間際にドラマが。決勝点を決めたのは永井選手。後方からのボールを猛烈なスピードで追いかけ、飛び出してきたGKの前でコースを変えた技ありのゴールでした。これで2連勝とした日本は続くホンジュラス戦でも勝ち点1を獲得し、堂々のグループ首位で決勝トーナメントに進出します!

ロンドン五輪3
by SOCCER KING

決勝トーナメント初戦の相手はアフリカの雄・エジプトでした。舞台はオールド・トラッフォード。日本の快進撃はまだ終わりません。永井選手の先制点を皮切りに、OA枠での出場となった吉田麻也選手、終了間際には大津選手がヘディングを叩き込んで3-0の快勝。理想的な戦いでベスト4に進んだ日本はメダルに王手をかけます!

準決勝の相手はメキシコ。日本は絶好調の大津選手の豪快なミドルシュートで先制し、ここまでの勢いを存分に示します。しかし最終的にこの大会を制するメキシコに3失点。8万人を超える観客の前でサプライズを起こしてきた関塚ジャパンの戦いは幕を閉じました。3位決定戦では韓国に敗れ、44年ぶりのメダル獲得とはなりませんでした。しかし、日本代表がこの大会で世界に与えたインパクトは非常に大きいものだったと言えるでしょう!

ロンドン五輪4
by トランス・ステーション9

これまで以上の重圧 かかる期待は大きい

アテネ、北京の2大会では思うような結果を残せなかった日本代表。そのため、「前回の大会の雪辱を果たす」という思いをもって、彼らは五輪の戦いに臨んでいたと思います。しかし、今回のリオ世代は「ロンドンでベスト4に入った日本代表の新世代」として、世界からの注目も高いでしょう。このような重圧は日本がこれまでに五輪では経験したことのないものです。期待に応える、ロンドンを超えるにはもうメダル獲得しかありません。アジア予選を優勝した手倉森ジャパン。夏のリオで大暴れするためにも今は良い準備をしてほしいですね!

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