Shooty

【好きだからこそ言いたい】今年に入ってからアーセナルの様子がおかしい

footidiota

2019/02/20 09:00

2019/02/19 23:02

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NEWS

2019年が始まってはや2ヶ月半経過しようとしている。年齢を重ねてきた実感があってか、このところ時間の経過が早くなってきたそんな心境だ。
さて今回の本題はアーセナル。個人的にはアーセナルの良いネタを探しまくって記事にしたいところだが、このところ悪いニュースのほうが多くなってしまっている。
毎年シーズン序盤は素晴らしいのにいつもこうなってしまうのは何故なのか。
ツラい気持ちは完全に抑えて、アーセナルに関する客観的なデータをご紹介したい。今回のテーマは「80分以降」である。

◆アーセナルの失点パターンに傾向が発見される

上記の通り、今年に入りアーセナルは「80分以降の失点」が27.2%になっている。年明けから9試合公式戦を戦い、11失点を喫した内3失点が80分以降に発生しているのだ。ただでさえ失点が多い状況の中で、80分以降の失点は精神的にもキツい。

他のチームを見てみると、
チェルシー→18.8%
マンチェスターユナイテッド→16.7%
リヴァプール→11.1%
トッテナム→0.0%
マンチェスターシティ→25.0%(4失点のみなので参考値にならない)
いかにアーセナルに終盤に勝負弱いかがわかる目を背けたくなるデータだ。

◆要因は一体どこにあるのか
終盤のゲーム展開にはチームとしての「連動性」が重要な鍵を握っている。一般的には連動性は攻撃のみにフィーチャーされているが、私は守備にも当てはまると考えている。
相手ウィングが攻め上がってきたときの守備側のマークのスライドやディフェンスラインの押し上げなどディフェンスにも連動性が極めて重要な要素である。
ゲーム終盤は選手の疲労度も増し、こうした連携面でのエラーが散見される。また選手間での意思疎通も乱れやすく、チームが1つの組織として機能しているのか否かを把握できる時間帯となっている。

残念ながらアーセナルには連動性あるとは言えない。独自調査にて行った「チーム別チーム力調査」においてアーセナルの連動性は10段階評価で5.83というスコアで着地している。
CL出場圏である4位争いは勝ち点差1の中にユナイテッド・アーセナル・チェルシーがひしめき合っている状態のため、終盤での勝負弱さは改善しなければならないことだろう。

チーム力調査についてはこちら↓
https://footidiota.amebaownd.com/posts/5716679

◆一方トッテナムにもとあるデータが発見される

アーセナルが終盤に失点する傾向にある一方で、トッテナムは今年に入ってから「80分以降の得点」が34.7%と終盤での勝負強さを発揮している。年明けから11試合公式戦を戦い、23得点した内8得点が80分以降に生まれたものとなっている。
いずれも試合を決定づける得点になりその度にチームの一体感が上昇しているようだ。特に1月中旬からハリーケインやデレアリが負傷欠場でスカッド的には危機的状況であったにも関わらず、リーグ戦はユナイテッドに敗れてから4連勝と勢いは衰えるどころか盛り上がっている。

80分以降の失点が0.0%というデータから分かる通り、トッテナムの連動性はアーセナルとは対象的である。一貫した戦い方をチーム全体で共通理解し試合を畳み掛けている。CLラウンド161stLegドルトムント戦では、前半こそ苦戦を強いられたが後半に2トップをサイドに流れる動きに変化させ攻撃の糸口を見出し3-0で勝利した。この試合も80分以降に2得点している。

全く対象的な2チーム。かつてはアーセナルがノースロンドンを席巻していたが、この数年間アーセナルが後塵を拝する状況になっているのはリーグ順位、客観的データ、ゲーム内容を分解しても明らかだろう。
このまま指を加えて現状を看過しているようでは、「我々は強い」から「あの時は強かった」になりかねない。
両者は日本時間3/2の第29節で対戦する。今シーズンの対戦成績は1勝1敗と五分五分の結果となっている。果たして勝利を手にするのはどちらのチームなのか。

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