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【連載】ワールドカップ初心者向けマニュアル 最終回 優勝予想展望とまとめ

Dr.Wildcat

2018/06/04 08:45

2018/06/06 09:09

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ワールドカップ本大会開幕までいよいよあと少しとなったが、連載の最後はこれまでの記事でも書かせて頂いた以下のグループリーグ突破予想を予想を基に、決勝トーナメントの展望をまとめたい。

【グループリーグ順位予想】

グループA:1位 ウルグアイ 2位 エジプト 3位 ロシア 4位 サウジアラビア

グループB:1位 スペイン 2位 ポルトガル 3位 モロッコ 4位 イラン

グループC:1位 フランス 2位 デンマーク 3位 ペルー 4位 オーストラリア

グループD:1位 クロアチア 2位 アルゼンチン 3位 アイスランド 4位 ナイジェリア

グループE:1位 ブラジル 2位 コスタリカ 3位 スイス 4位 セルビア

グループF:1位 ドイツ 2位 メキシコ 3位 スウェーデン 4位 韓国

グループG:1位 ベルギー 2位 イングランド 3位 チュニジア 4位 パナマ

グループH:1位 ポーランド 2位 日本 3位 コロンビア 4位 セネガル

ラウンド16から始まる強者共の激突

ワールドカップの醍醐味はなんといっても決勝トーナメント以降の一発勝負であろう。なにせ負ければすべてが終わりであるため、全ての試合が総力戦となる。これまでの予想で組み合わせると以下の通りのマッチアップとなる。

【ラウンド16 勝敗予想】
(グループA1位)ウルグアイ vs (グループB2位)ポルトガル ・・・勝者:ポルトガル
 
(グループB1位)スペイン  vs (グループA2位)エジプト  ・・・勝者:スペイン

(グループC1位)フランス  vs (グループD2位)アルゼンチン・・・勝者:アルゼンチン

(グループD1位)クロアチア vs (グループC2位)デンマーク ・・・勝者:クロアチア

(グループE1位)ブラジル  vs (グループF2位)メキシコ   ・・・勝者:ブラジル

(グループF1位)ドイツ   vs (グループE2位)コスタリカ  ・・・勝者:ドイツ

(グループG1位)ベルギー  vs (グループH2位)日本      ・・・勝者:ベルギー

(グループH1位)ポーランド vs (グループG2位)イングランド ・・・勝者:ポーランド

決勝トーナメント以降は選手のコンディションが勝敗を大きく分けるポイントとなってくる。
既存の90分に加えて延長戦30分が入ってくるため1試合最大120分以上の試合になる可能性もあり、グループリーグで出番がなかったベンチメンバーもフル活用しなければ突破は厳しくなってくる。大会中のアクシデントによる選手の離脱によってはシステム変更もしなければならず監督の力量も大きく問われる。

ウルグアイとポルトガルはなかなか予想が難しい。ウルグアイはスアレス(FCバルセロナ)とカバーニ(パリ・サンジェルマン)の2トップ、ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)と絶対的な攻撃のエースがいる中でどちらも組織が整っており、互いにグループリーグの組み合わせにも恵まれており全体的な疲労もそこまで大きくはないと考えられる。ここはヨーロッパという地理的要因が活かせるという意味でポルトガル勝利と予想したい。だが正直紙一重であるため予想の精度はあまり高くないかもしれない、ベスト16で当たることがもったいない組み合わせでもある。

スペインとエジプトについては、先日のチャンピオンズリーグ決勝でエジプトのエースであるサラー(リヴァプール)が負傷し大会前にトップコンディションでなくなったこともあり、総合力でエジプトを凌駕するスペインの勝利が妥当ではないだろうかと考える。

フランスvsアルゼンチン。これもまたワールドカップだからこそ実現する黄金カードである。フランスの10番は若干19歳にしてムバッペ(パリ・サンジェルマン)が背負うことになり、グリエズマン(アトレティコ・マドリード)やポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)と各ポジションの仕事人が揃っている。アルゼンチンは神様メッシ(FCバルセロナ)を中心とした2008年北京五輪世代(金メダル獲得)の最後の舞台であり、今大会におけるタイトルへの並々ならぬ思いがある。ここは、前回準優勝の雪辱に燃えるアルゼンチンを勝利としたい。

クロアチアとデンマークは激突すれば非常に興味深い。共にワールドカップでは大物食いのイメージがあり、出場した大会では手堅く成績を残すが上位には届かない・・・というタイプのチームである。現在のチームの総合力をみるとモドリッチ(レアル・マドリード)をはじめ、各ポジションにワールドクラスの選手が揃うクロアチアに軍配が上がるのではないか。デンマークのエースであるエリクセン(トッテナム・ホットスパー)のタクトの振り方次第ではわからない部分もあると言えるが。

ブラジルについてはここでメキシコに屈するとは考えにくいと考えた。ワールドカップの常連でベスト16に手堅く進みエルナンデス(ウエストハム)という屈指のエースストライカーを誇るメキシコも、歴代でも究極の完成度を誇るカナリア軍団を倒すのは容易でない。

ドイツとコスタリカにおいては、チームの総合力でドイツに軍配が上がるといえよう。ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)とナバス(レアル・マドリード)と世界最高峰のゴールキーパーが相対するシーンは見てみたい。

仮に日本がグループリーグを突破した場合に、ぶつかる可能性があるのはグループGのベルギーもしくはイングランド。FIFAランキング上位の列強国ではまだつけ入るスキがある方かもしれないが、現在の順位予想ではベルギーとの可能性を考えてみる。この場合昨年の親善試合(0-1で敗北)のデータを活かすのであれば勝算もあるが、西野朗監督発足後1試合目のガーナ戦ではチーム全体に戦術が完全に浸透していない印象を受けた。2010年南アフリカ大会のように短期間でどこまで修正できるかであるが、現時点ではベルギーに勝てるとは考えにくい。

最後にポーランドとイングランドであるが、ここはレヴァンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)の爆発を予想しポーランドとした。総合力を見るとケイン(トッテナム・ホットスパー)をはじめプレミアリーグ(イングランド1部リーグ)でしのぎを削る選手が多いイングランド勝利の可能性は高いかもしれないが、今回のポーランドは大エースのレヴァンドフスキを活かしてとことん上位に食い込もうという野心も感じられる。世界最高峰のストライカーが世界最高峰のリーグで生きる男たちとどう張り合うかが楽しみである。

別次元の領域である準々決勝の世界

前述したラウンド16の勝利予想を基にすると以下のカードが準々決勝で組まれることとなる。

【準々決勝 勝敗予想】
  ポルトガル vs アルゼンチン ・・・勝者:アルゼンチン
 
 スペイン  vs クロアチア  ・・・勝者:スペイン

  ブラジル  vs ベルギー   ・・・勝者:ブラジル

  ドイツ   vs ポーランド  ・・・勝者:ドイツ

どの進出国を見ても世界最高峰の実力を持っていることは間違いない。準々決勝で5試合目を迎える各チームの疲労もこのあたりがピークとなってくるのではないだろうか。

ポルトガルとアルゼンチンのマッチアップはぜひ見てみたいシチュエーション。この10年近く長きに渡って争ってきたクリスティアーノ・ロナウドとメッシが母国を背負ってのマッチアップである。個人や所属クラブチームでは数あるタイトルを獲得してきた彼らも唯一ワールドカップのみ手にしていない。ペレ、ベッケンバウアー、マラドーナと真のの意味で伝説的なプレーヤーと肩を並べるためにも共に今大会が最後のチャンスであるといえる。

スペインとクロアチアも面白い。クロアチアの核であるモドリッチ(レアル・マドリード)とラキティッチ(FCバルセロナ)はラ・リーガ(スペイン1部リーグ)を代表する2チームでレギュラーを張る。スペインを知り尽くす2人がスペインそのものを相手にする姿をぜひ見てみたい。そして全ポジションに突出した才能を配置するスペインだが、Jリーグへ来ることが決まったレジェンド中のレジェンドとなるイニエスタ(ヴィッセル神戸)の最後の舞台となるワールドカップがここで終わるとは思えない。ここはスペインの勝利としたい。

攻撃一辺倒で終わらないのが今のブラジルの怖さである。絶望の淵に追いやられたカナリア軍団をチッチ監督は見事なまでに立て直した。サイド・中央と場所を選ばずに攻め込み、守備においても強い組織力のもとで瞬時にゴール前を固めることができる。予選でもキャプテンのネイマール依存症となっていたチームに対し、毎試合キャプテンを変えることで個人の意識を高めていった。黄金世代の集大成を迎える攻撃陣を誇るベルギーがどこまで歯向かえるかが非常に見ものである。

最後はドイツとポーランド。歴史的にも非常に因縁のある両国であるが、前述したレヴァンドフスキはドイツの絶対的王者であるバイエルン・ミュンヘンに所属している点も興味深い。対戦の構図としては、絶対的なエースを誇るポーランドと究極のスターまではいかずとも全ポジションにワールドクラスの選手がバックアップ含めて存在するドイツ。いわば戦いの構図は、究極の個と集団がぶつかることになる。前回大会の決勝がドイツvsアルゼンチンであったが、当時のメッシ依存にあったアルゼンチンとの戦いを思い出す。しかし、総合力で勝るドイツの勝利の可能性が非常に高いと考える。

もはや運以外に勝利を分けるものがない準決勝と優勝展望

【準決勝 マッチアップと勝敗予想】
  アルゼンチン vs ブラジル ・・・勝者:ブラジル
 
 ドイツ vs スペイン    ・・・勝者:ドイツ

毎回のことではあるが準決勝まで来てしまうと本末転倒ではあるが、正直どこが優勝してもおかしくないチーム陣容となる。ただここは前評判どおり前述の結果になるのではないかと考えている。

メッシを始めとする黄金世代の意気込み、4年前に味わった屈辱を払拭すべく這い上がった無敵艦隊は確かに強い。しかし、ドイツとブラジルは凄く微妙な境目をもって彼らの上位にいると感じている。サッカーにおいて、「強固な組織」「卓越した個人技」このどちらかがある程度優れていれば上位に食い込むことはできる。しかし、優勝できる国はこの2つを100点に近い状態で兼ね備えており、今回のドイツとブラジルはどちらもこの100点に近い力を備えている。4年の時を超えてこのカードが決勝で実現することをいちファンとして期待する。

サッカー観戦初心者の方々へ向けた最後のまとめ

4年に1度のお祭であるFIFAワールドカップが開幕前だというのになかなか盛り上がらないことにやきもきし、この連載を約1ヶ月ほど続けさせて頂いた。開幕まで約10日前となり、サッカーのニュースサイトは日を追うごとに活発になっているが世間のトップニュースにはなかなか上がらない。ようやく発表された日本代表メンバー発表もなかなかポジティブな形で受け入れられる報道ではなかった。

だがしかし、今も言わせてもらうならば変わらず「絶対にワールドカップ見てください!面白いから!」というメッセージのみである。

ワールドカップは本当に面白いのである。筆者は小学生だった2002年の日韓大会が本格的に観戦した最初のワールドカップであったが、毎日が衝撃の連続でどの試合もワクワクしながら見ていた。大会への呼び水は日本代表の躍進であったが、今は亡き父が伝道師の如く一緒にテレビを見ながら解説してくれたことが何よりのきっかけであった。

あれから16年経ち、世の中を取り巻く環境は変わり多数のサッカーメディアが生まれた。この国におけるサッカーの観戦レベルも上がった。しかし、筆者も含めてあまりにも評論家が増えすぎてしまったのではないかと最近思うことがある。今一度、ありとあらゆるネガティブを取っ払ってぜひワールドカップを純粋な娯楽としてぜひご友人を誘ってパプでも居酒屋でも家でもどこでも良いからぜひ見てほしい。

4年に1度のお祭りはすぐそこまで迫っている!

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