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2年連続の無冠。長谷川ガンバ2017シーズンの軌跡

中本宏樹

2018/02/28 20:26

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NEWS

2年連続で無冠に終わったガンバ大阪。

2018シーズンは開幕してしまったが、あえて今、昨シーズンを振り返ることで新シーズンをより深くチームを観れる指標とするため

無冠に終わった要因やシーズンを通して何が原因でチームが不振に陥ったのかを個人の感想を交えて解説していきたい。

低迷の原因

2017シーズン低迷の原因は3点あると個人的に考えている。順を追って解説する。

補強の失敗

昨シーズンの補強は低調だった。清水エスパルスから三浦弦太、横浜F・マリノスからファビオなどディフェンス陣は補強したが、肝心の前線の軸となるFWは獲得できなかった。

噂の段階でも元サンフレッチェ広島のドウグラス、元ペルー代表のゲレーロなど補強の名前はスポーツ紙で挙がるが、結局どの選手も獲得するには至らなかった。

この補強ができなかったことがシーズンを通して得点力不足を招いた要因となった。

Jリーグでは、年間で60〜70点を記録するチームが上位に来る傾向にあり、得点が2017年はそこまで取ることはなかった。

そこがタイトルを逃す要因となっている。

夏の中断明けには、城南FCからファン・ウィジョを獲得したが、結局3得点しか取れなかった。

2017シーズンはリーグ戦では48得点(リーグで7番目の得点数)しかとれず、得点力不足に泣かさるシーズンとなってしまった。

この記録は08年(この年は46得点)と似ている記録で(当時はバレーが夏に中東に移籍、ルーカスや播戸竜二などのFWでシーズンを戦った)、いかに前線で軸のFWが重要かを物語る数字となっている。

選手層の低下による影響

得点力不足にプラスして怪我人、選手が移籍することで選手層が薄くなったことも低迷の理由だ。
怪我人に関しては、藤本淳吾やファビオなどがシーズン途中に離脱。チームとして常時ベストメンバーで戦えなかった。

さらに、移籍することになったパトリックと丹羽(ともにサンフレッチェ広島へ移籍)、堂安(オランダのフェローニンゲンへ移籍)がそれぞれ移籍した。
特に堂安に関してはサイドでドリブルを仕掛けられる選手であったし、これからチームを支える選手だっただけにチームを離れるダメージは大きかった。

このような背景もあり、選手層が低下し、チームが低迷したことも要因の1つだ。

個の依存

2017年は個に依存するシーズンだった。特に井手口の存在は欠かせないものであった。

前からの積極的な守備は今年も健在でタックル数はチームで一番多く(総数89、成功率73%)、アシスト数も最多の7を記録した。
2017年は得意の守備のみならず、プレースキックでチームを引っ張るなど活躍した。
オフシーズンにはイングランド2部のリーズ・ユナイテッドAFCへ移籍(その後、スペイン2部のクルトゥラル・レオネサへ期限付き移籍)。

ガンバ大阪の将来を担う選手で中盤の守備からロングフィード、そしてパンチのあるミドルシュートがもう見られない。

移籍会見で「(ガンバで)タイトルをいっぱい取りたかったけど、さらなる成長を遂げて挑戦したい気持ちがあった」と移籍の理由を述べたようにステップアップを遂げる移籍をした。

来季は井手口に代わる選手が台頭することがタイトルを獲得するために必要不可欠になってくる。

その点がどうなるのか見どころの1つだろう。

個人的な感想

チームとしての上積みが乏しいシーズンだった。

チームスローガンで「勝」と掲げたが、2012年シーズン以来の2桁順位でフィニッシュ。
特に長谷川健太監督の退任発表以降、一度もリーグ戦で勝利を挙げることはできなかった。

その原因となっているのがやはり前線の人材不足だ。

期待されていたアデミウソンは怪我で離脱し、ファン・ウィジョも当初期待されたほどの活躍を見せることはできなかった。
そして、長沢は10得点しか上げることができず、ホーム最終戦の黄金の脚賞の発表時のノミネートの場面でサポーターからブーイングを受けていた。

チームを勝利に導いていないという判断がされたとみられる。(その時の映像が下の映像)

さらに、10月8日のセレッソ大阪戦で後半アディショナルタイムにセレッソの木本恭生に逆転ゴールを献上し、敗戦。
決勝の切符を逃すと同時に2年連続の無冠が決定した。

その後、長谷川監督が若手選手を起用するかと思われたが、それもなかった。
チームとして来季を戦う上で、選手層の厚みの考えるうえでも若手に切り替えていった方が良いのではという印象を持ったが、

最終節まであまりそういった若手の積極的な起用は見当たらなかったことが残念であった。
長沢に続いて長谷川監督もセレモニーの挨拶では、サポーターからのブーイングを受けることになり、ガンバ大阪での指揮を執った最後のシーズンは寂しすぎる幕切れとなった。

2018年はクルピ監督がチームの再建を託されることになる。

セレッソ大阪監督時代、香川真司や乾貴士、清武弘嗣など指導し、若手の育成に定評があるといわれている監督だ。

現在、初瀬亮や三浦弦太など次世代を担う選手が在籍しているだけにどんな戦術をするのか今から楽しみだ。

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