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2018シーズン開幕直前 導入して初年度のDAZNのサービスについて振り返ろう!

中本宏樹

2018/02/15 08:54

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NEWS

2017年のJリーグは新たな放送のスタイルの変革の年だった。

2017シーズンからスカパーからパフォームグループが運営するDAZNへとJリーグ中継のバトンタッチが行われた。

衛星放送からインターネット配信へと中継スタイルが変わったのだ。

間もなくJリーグの配信スタートから間もなく1年が経とうとしている。

ただ、自分の周りに未だにその存在を知らない人が多いように感じる。

今回、周りの知人もその存在を知らなかったことで、Jリーグ初心者の方でも初めてDAZNを知る人でも分かりやすいようにメリットやデメリット今後の展望などを解説し、DAZNの魅力などお伝えできれば幸いだ。

そもそもDAZNって何?

DAZNとは、インターネット回線を通じたスポーツ専門の動画配信サービスを指す。

DAZNを運営するのはイギリスに本社を置くPerform Group(パフォームグループ)だ。

配信しているコンテンツはサッカーや野球、バスケットボール、F1、テニスなど、多種多様なスポーツを配信している。

サッカーに関しては2016年8月から日本でもサービス提供を開始し、2017年シーズンからJリーグ(J1・J2・J3の全試合)の配信を始めた。

現在ではJリーグに加え、プレミアリーグ(イングランド)、リーガ・エスパニョーラ(スペイン)、ブンデスリーガ(ドイツ)、セリエA(イタリア)、リーグ・アン(フランス)などの
欧州サッカーの5大リーグを中心に配信している。

ライブ放送以外にも、見逃した試合にも対応しており、最大で30日間の見逃し配信をしている。(※スポーツによって異なる)

さらにどんなに試合を見たとしても利用料金は月額定額1750円(税抜)。

おまけにドコモユーザーなら『DAZN for docomo(ダ・ゾーン フォー ドコモ)』を利用でき、月額980円(税抜)で視聴することができる。

DAZNはまさに「いつでも、どこでも、何度でも」をキャッチコピーにしているだけに場所や時間を問わずにスポーツを手軽に視聴できるコンテンツといえる。

DAZN導入の背景

まず、巨額の放送権料がJリーグに入ることは何よりも大きいことが挙げられる。

2017年シーズンからDAZNとJリーグとの大型放映権契約がスタートし、10年間で2100億円と巨額の金額の契約を交わした。

講談社が運営する現代ビジネスwebでは、Jリーグの放映権について「例年スカパーが支払ってきた金額は1年あたり約50億と言われている」と記されている。

パフォームグループは約4倍もの金額を提示してきたということになる。

次に、若い世代にJリーグの試合を視聴してほしいという狙いがある。

実はここ数年Jリーグ観戦者の平均年齢は上昇している。

Jリーグ公式サイトが公開している「J.LEAGUE PUB REPORT 2017 WINTER」の中で

2014年は40.4歳、2015年は41.4歳、2016年は41.6歳、2017年は41.7歳と平均年齢が上昇している現状がある。

このように全体の年齢層が年々上昇しているため若年者に目を向けてもらうためにもDAZNを導入した狙いがあり、この状況を打破するためにDAZNはドコモと提携した。

ドコモのデジタルコンテンツ担当部長である大島直樹氏はサッカー専門紙であるエルゴラッソのインタビューで「ドコモが参加する強みは、ライト層へもアプローチすることができるということです」とコメントしている。

ドコモユーザーに安い金額でJリーグを見てもらい、スタジアムへと足を運んでもらおうという狙いがあるようだ。

今後、DAZNとドコモが若年層やJリーグのライト層にどのように興味を持ってもらえるような仕掛けを作っていくのか注目だ。

DAZN導入後のメリット

DAZNがJリーグ配信を始めたことによるメリットは多い。

個人として感じる具体的なメリットは以下の6点だ。

1ステージ制の復活。

世界的にも年間を通して最も勝ち点を積み上げたチームがその年のリーグチャンピオンになるのは当たり前のことだ。

Jリーグでは収益面や観客数の減少を考慮し、2ステージ制(1年のリーグ戦を前期と後期に分け、そのチャンピオンと年間順位の上位のチームがチャンピオンシップで戦ってその年のリーグチャンピオンを決定する方式)が
2015年からスタートした背景があったが、DAZN導入によって問題は解消したようだ。

「J.LEAGUE PUB REPORT 2017 WINTER」ではJ1〜J3全体の観客数は前年比で470272人増加している。(J1は279956人、J2は10885人、J3は981人、リーグカップ戦などで178450人それぞれ増加)

この数字は前シーズンに続いて最多記録を更新。1ステージ制でも観客は減少しないことが証明された。

賞金金額の増加による賞金の増加。

賞金に関して言えば、JリーグとDAZNの放映権契約により、優勝賞金が倍増された。

理念強化配分金が新設され、優勝すれば3年で最大15億5000万円という金額を手にすることができるようになった。(最長3年間傾斜配分される。同年度の審査を通過する必要があることから支払いは翌年から)

優勝賞金と合わせれば18億5000万円となり、海外の有名選手を獲得できる可能性や設備投資などを行えることができる。

2017年J1を優勝した川崎フロンターレには3年で約15億円の強化配分金を手にした。

オフシーズンにはFC東京から大久保嘉人、横浜F・マリノスから斎藤学をそれぞれ獲得するなど早くも賞金の効果が出始めている。

川崎の事例のように今後は競争のもと、どのクラブがビッククラブへとのし上がって行くのかという視点でも楽しめるサポーターも多いだろう。

J3が視聴できるようになったこと。

また、J3が配信されるようになった。J3で活躍した選手がJ2、J1へとステップアップするというストーリーを楽しめるようになったことが大きい。

スカパーでもJ3は不定期で放送していたようだが、やはり全試合中継してくれるのはありがたい。特にJ3のクラブを応援していたサポーターは大いに喜んでいることだろう。

カメラの設置台数の増加。

4点目のカメラ台数に関してはJ1の試合で9台のカメラが設置されるようになった。

これにより、視聴者が気になりようなオフサイドやファールといった場面をより分かりやすく視聴できるようになり、
Jリーグの中継をより奥行き深く知れることができるようになった。

さらに2018シーズンから中継カメラの台数が増えることも発表されており、さらに奥深く、サッカー中継をより楽しめるようになるだろう。

視聴データを細かく把握できるようになったこと。

5点目の視聴データの関してはインターネット配信となったことにより、視聴者データを細かく把握することができるようになった。

「J.LEAGUE PUB REPORT 2017 WINTER」では、DAZNの細かな視聴に関するデータが記載されている。

●Jリーグ関連コンテンツ視聴者における、デバイス別視聴者の割合
パソコン49%、モバイル77%、テレビ43%、複数のデバイスを使用54%

●Jリーグ関連コンテンツ視聴者における、視聴者の割合
LIVE93%、VOD90%

●Jリーグ関連コンテンツのVOD視聴者における、視聴者の割合
フルマッチ93%、ハイライト77%

●Jリーグ関連コンテンツ視聴者における、リーグ別視聴者の割合
J1 93%、J2 73%、J3 41%、複数のリーグ 71%

このように様々なデバイスから視聴しているユーザーが多く、J1 をはじめJ2やJ3も視聴しているサポーターが多いことがわかる。

配信元年で細かくデータを把握することで今後新たなサービスの提供や向上を期待したいところだ。

Jリーグ以外の海外サッカーを楽しめるようになったこと。

以前では、スカパーのJリーグのセットを契約していれば、海外サッカーは視聴できなかったが、DAZNでは加入していれば両方とも見ることができる。

これにより、Jリーグのサポーターは海外へと移籍した選手の動向も追い続けることができ、反対に海外サッカーファンはJリーグを見ることが可能になった。

実際、筆者の周りにもDAZNがきっかけでJリーグに興味を持った知人がおり、一緒にスタジアムへと観戦に行った。まさにDAZNが一役買ったわけだ。

料金を追加せずとも、Jリーグと海外サッカーを両方視聴できるのはかなり魅力的だ。

DAZN導入後のデメリット

反対に、導入したことよるデメリットもある。

最もデメリットと感じていることは視聴が安定しないことだ。

2017年のリーグ開幕時には一部試合が配信がトラブルが起こった。

DAZNとJリーグは後日会見を開き謝罪した。

DAZNの中継はスカパーのJリーグ中継と比べて映像が停まること(画面がくるくるになる現象)がまれにある。

現在はかなりトラブルも少なくなって視聴しやすい環境にはなっているが、ユーザーのネット環境に左右される点がある点がデメリットといえる。

そして、海外リーグのハイライト番組の一部が現地の言葉であったり、英語であることだ。

こちらは映像でしか雰囲気を楽しめない点が残念なところだ。

元日本代表選手だった解説者の解説を聞きながら、試合を楽しみたい人にとっては物足りないかもしれない。

また、ドコモを利用していないユーザーでDAZNを利用しようとしたときにクレジットカードを持っていないと視聴できないので、その点はデメリットといえる。

導入2年目に向けて

導入2年目にあたる2018年には、ヨーロッパクラブNo1を決める欧州CL、UEFAヨーロッパリーグを新たに中継することが決定している。

DAZNのCEOであるジェームス・ラシュトンはサッカー専門紙のエルゴラッソのインタビューで今後、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)や日本代表戦も放送を目指しているとコメントしており、近い将来DAZNの配信で見られる日が来るかもしれない。

また、2018シーズンではJリーグ各クラブのサポーターを対象にDAZN年間視聴パスの販売を開始した。

年間パスを購入すると、お得にDAZNが利用可能になり、年間視聴パスの購入金額は、強化費用として購入先の各クラブに還元される。

また、各クラブに紐づいた様々な特典が用意されている。その特典はクラブによって異なるとされており、クラブ指定の店舗でご利用いただける2000円分のクーポン券やクラブ限定オリジナルグッズなどがもらえる。

ちなみに、金額は19,250円(税抜)ということになっている。

さらに2018年シーズンから新たに試合のダウンロード機能など機能性がアップしてサービスが提供されることが発表されている。

今後はライト層にどのようなサービスを提供するのかといったことが問われてくるのではないだろうかと個人的には期待している。

今後もどのようなサービスが展開されるのか楽しみだ。

まとめ

DAZN JAPANさん(@dazn_jpn)がシェアした投稿

以上、DAZNの紹介、導入の背景、DAZN導入によるメリット、デメリットを紹介した。

まず、やはりDAZN導入で大きかったのは1点目と2点目だと感じている。

将来的には、DAZNの放映権料がリーグ全体にどのような影響を与えるのかが個人的には懸念されるところではあるもものの、画期的なサービスの登場は2017シーズン一番の発見であったし、
時間や場所、視聴回数にとらわれない新たなJリーグの視聴スタイルが登場した年としてJリーグファンに記憶される1年になった。

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