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【E-1選手権総括】「韓国が日本より上」発言の真意

岩崎 充

2017/12/20 11:55

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E-1選手権(旧東アジア選手権)はホームの日本が北朝鮮、中国、そして韓国と対戦。海外組、さらにクラブワールドカップに出場した浦和レッズのメンバーが招集外となった今大会、結果は下記の通り2勝1敗で2位に終わった。

1-0○ 北朝鮮戦
2-1○ 中国戦
1-4● 韓国戦

3試合目の日韓戦で惨敗を喫したこと、さらにこの試合後にハリルホジッチ監督が「韓国が日本より強いことは試合前から分かっていた」と発言したことに批判が殺到した。

「韓国が日本より上」発言の真意

先の発言について、ハリルホジッチ監督の解任を声高に叫ぶ識者もいる。
理由としては「韓国より下と発言している時点でW杯で戦えないと宣言をしている」というものだが、個人的にはそのように監督の発言を受け取ってはいない。

日本と韓国の招集メンバーを比較すると、日本は10キャップ以上の選手がわずか4名(今野93、金崎11、小林11、井手口10)、それに対して韓国は12名。

レッズの主力(槙野、長澤、遠藤、興梠、西川)の欠場と清武や山口蛍といった選手の負傷離脱による戦力ダウンは大きく、今大会の戦力差を考えると「韓国が日本より上」と見るのはそんなにおかしな事ではない。

監督の言葉足らずな部分や敗戦時の言い訳がましい部分はいただけないが、「W杯で戦えない宣言」と捉えるのは適切ではない。

もう1つ述べるべきは両監督に置かれた状況の違いだ。
ハリルホジッチ監督はこのE-1選手権を新しい選手の発掘をテーマに掲げていた。

対する韓国もこの大会をテストの場と位置付けていたが、初戦中国相手に2−2のドロー、そして北朝鮮にはオウンゴールによる1−0と薄氷の勝利。
内容に乏しい2試合を演じた事により、シン・テヨン監督は日韓戦に勝利し国内の批判を打ち消す必要があった。

もちろん公式大会、そして日韓戦である以上勝利を目指すべきだとは思うが、目先の勝利よりも来年の6月を見据えることの方が重要だ。

金崎のサイド起用による追試を行って欲しかった

とはいえ今大会の選手の起用に関してはやや疑問が残ったのも事実だ。

北朝鮮戦と中国戦で多くの選手をテストした一方、韓国戦のスタメンは北朝鮮戦、中国戦でのテストを踏まえた上でのベストメンバーという布陣。
結果的に昌子、今野、小林といった選手が3試合ともにスタメン出場し多くの出場時間を得た一方、高萩、金崎、阿部、三竿らの出場時間はかなり限定的だった。

すでにハリル体制での招集経験もあり、ベテランである今野を3試合続けて起用する必要はあったのだろうか。

また個人的には、北朝鮮戦で良いパフォーマンスを見せる事ができなかった金崎には、サイド起用という形で追試を行って欲しかった。

ジョーカーとして名乗りを上げた川又

今大会で評価を上げた選手として筆者は下記4名を挙げたい。

中村航輔
北朝鮮戦で高パフォーマンスを披露、ハリルホジッチ監督も手放しで彼を称賛した。
柏サポーターやJリーグファンからすればいつも通りの活躍といったところであり、個人的には10月のキリンカップで試しておくべきだった人材と思うが、今回存在感を示したことは素直に喜びたい。

伊東純也
パフォーマンスが安定しない久保と浅野という現日本代表の右サイドの解決策として、最も日本のサッカーファンから期待されているスピードスター。
持ち前の攻撃力を代表でも発揮、個人的には同じ走力を武器とする浅野よりも1対1での仕掛けに関しては計算できるのでは。

小林悠
右サイド、ワントップ、1.5列目といくつかのポジションでプレー。ワントップで存在感を発揮した一方、右サイドでは真価を発揮したとは言えないが、それでも途中起用の川又との連携からゴールを奪い結果を残した点は評価に値する。

川又堅碁
全試合途中出場となったが持ち前のフィジカルを活かして前線を活性化。ゴールこそ奪えなかったが北朝鮮、中国戦ともにゴールに絡むプレーを見せた。
日本代表の不動のワントップ大迫が不調の状態にある中、彼の代役もしくはジョーカー役として代表に生き残るべき戦力ではないだろうか。

個人的には一番の収穫は川又。また、惜しむべきは良いプレーを見せながらも怪我で途中交代を余儀なくされた大島、そして本職のCBではなく右SBでの起用にとどまった植田だ。

次の代表戦は3月の欧州遠征。海外組やレッズのメンバーに今回結果を残した戦力を加え、本番モードのハリルジャパンが見られることを期待しよう。

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