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2017年JリーグMVPを受賞した小林悠選手の今季を振り返ろう!

中本宏樹

2017/12/18 08:15

2017/12/19 17:57

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NEWS

川崎フロンターレの初優勝で幕を閉じた今年のJ1リーグ戦。

その3日後、今年活躍した選手を表彰するJリーグアウォーズが横浜・アリーナで行われました。

2017年のMVP(年間最優秀選手賞)は川崎フロンターレの小林悠選手が初受賞しました。
(ちなみに、川崎の最優秀選手賞受賞は昨年の中村 憲剛選手に続いて2人目。得点王とのダブル受賞は、2012年の佐藤寿人(当時サンフレッチェ広島)以来で史上6人目)

ここで受賞を記念して小林悠選手の今季を振り返ってみましょう!

今季の活躍

小林選手は今シーズン全試合に出場し、23得点を取り、見事得点王に輝きました。

第29節の仙台戦では、試合途中まで2点を追いかける苦しい展開でしたが、小林選手の2得点を含む3得点で勝利。

「こういう時に決めるのが自分だと強く思っていた」(小林悠選手)というエースのゴールで敗戦濃厚から見事チームを救いました。

最終節の大宮戦では、ハットトリックを記録し、勝利に貢献しました。

「俺が決めて勝つ」(小林悠選手)。

その言葉通り、得点という形でチームに貢献し、さらに自分自身が得点王となってチームを優勝へと導く大きな原動力となった今年の活躍ぶりでした。

苦悩の一年

今年はチームのことを最優先に考えて一年間戦ってきたシーズンでした。

昨年オフに他チームからの移籍オファーを断り、悩みぬいた結果残留を決意。

また、中村憲剛選手からキャプテンマークを託されキャプテンという立場を初めて経験した年でもありました。

開幕当初、背負っているものの重圧やキャプテンとしての役割に悩みました。

それでも、優勝に導くことを目標に掲げ、シーズン途中に取材を受けたカメラマンに「自分が自分がというキャプテンがいてもいい」というアドバイスを受け、キャプテンである前にFWとして、エースストライカーとして得点を取ることでチームを引っ張ろうと決意。

その結果、得点王となり、目標の1つであった全試合出場を達成しました。

自分らしく点を取るキャプテンとして、現在Jリーグで最も旬なストライカーへと成長を遂げました。

来季はリーグ連覇、そしてロシア・ワールドカップ出場という目標に向けてさらなる活躍を見せられるのかが問われます。

今後も小林選手の活躍に期待したいですね。

印象に残るゴール

今シーズンゴールネットを揺らした全23ゴールのうち個人的に特に素晴らしいと感じた仙台戦と優勝を決めた大宮戦のゴールシーンを集めました。

全ゴールシーンと合わせてご覧ください。

仙台戦、84分のゴールシーン

仙台戦、87分のゴールシーン

大宮戦、45+2分のゴールシーン

大宮戦、60分のゴールシーン

大宮戦、81分のゴールシーン

2017年、小林選手全23ゴールシーン

選出方法

Jリーグの監督、選手の投票をもとに優秀選手を選出し、その中からJリーグ幹部やJ1クラブの社長らで構成する21人の選考委員会がベストイレブンを選びます。
MVP選手はベストイレブンを参考に選考委員会が投票で決定する。

授賞式の模様

喜びのコメント


「個人的なことで申し訳ないですけど、一番感謝を伝えたい人がいるので言わせてください。プロになってから本当に怪我が多かった僕が悔しい想いをするたびに、一緒に泣いてくれて乗り越えてくれた奥さんに感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとう」
「今年からキャプテンを任されて、キャンプの時にチームメイトの前で言った言葉があります。僕は普段頼りないですし、サッカーもチームの中では上手くないけど、このフロンターレを勝たせたい気持ちは誰にも負けないからついてきてほしい。そう言いました」
「もちろんタイトルを獲れたのはチームメイト、スタッフ、サポーター、クラブ関係者のみんなの力があったからだと思います。その中でキャプテンマークを巻いて先頭を走ってきたからこそ、この素晴らしい賞を取れたんだと思います」
「この賞に恥じぬよう、これからも向上心を持ってサッカーに取り組んでいきたいと思います。本当にありがとうございました」

家族登場のサプライズ

コメントの中で家族への感謝を述べた小林選手。

すると、小林選手の家族が登場するサプライズがあり、息子の結翔くん(3歳)が花束を持ってきてくれ、さらに父親譲り(?)の飛び出しで会場は温かな空気に包まれました。

妻の直子夫人がスピーチする場面では、「おめでとうございます。一番近くで頑張っているのを見て来たので、その努力が報われてとてもうれしいです。改めておめでとうございます」と祝福しました。

MVP受賞の裏では、食事のメニューに工夫を入れた支えたり、精神的なサポートがあったからこその受賞につながりました。

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