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かつてバルサと死闘を演じたフォルトゥナ・デュッセルドルフ その歴史と現在の戦力について

岩崎 充

2017/10/10 11:50

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ブンデスリーガ2部第9節、首位のフォルトゥナ・デュッセルドルフはデュイスブルク相手に3−1で快勝、好調を維持し見事首位をキープした。

先日行った同クラブのシェーファー会長へのインタビューでは、3部降格危機からのチーム再建についてや宇佐美獲得の経緯など惜しみなく語っていただいた。

今回は、そのフォルトゥナ・デュッセルドルフのチームの歴史と現在の監督及び主力メンバーについて紹介しよう。

ドイツカップ連覇を果たした古豪

クラブ名:Düsseldorfer Turn- und Sportverein Fortuna 1895 e.V.
通称:F95 / フォルトゥナ・デュッセルドルフ
創設:1895年5月5日
ホームタウン:ノルトライン=ヴェストファーレン州デュッセルドルフ
ホームスタジアム:エスプリ・アレーナ(54,600人収容)
主なタイトル・成績:
1933年 ドイツ選手権優勝
1977年 ドイツ・アマチュア選手権優勝
1979年・80年 ドイツカップ連覇
1979年 UEFAカップウィナーズカップ準優勝
参照 japan.f95.de

フォルトゥナは人口約61万人の大都市、デュッセルドルフを拠点としている。この街には多くの日本企業があり、欧州ではロンドン、パリに次いで3番目に大きな日本人コミュティが存在するのが特徴だ。

クラブは100年以上の長い歴史があり、ドイツカップ連覇の他にも1979年のUEFAカップウィナーズカップではバルセロナ相手に3−4と激戦を繰り広げたことも有名。

また2011-12シーズン、1部16位のヘルタ・ベルリンと2部3位のフォルトゥナの試合も伝説的なプレーオフとして知られている。
敵地ベルリンでの第1戦を2-1で先勝したフォルトゥナ。ホームで行われた第2戦はイエローカードが両チーム合わせて9枚、そして2−2という乱打戦の末にフォルトゥナが昇格を決めた。

しかしこの試合ではヘルタサポーターから発煙筒が投げ込まれ試合が一時中断したほか、後半ロスタイムには試合終了と勘違いした数百人のファンがピッチに侵入してしまい、再度試合が一時中断するなどハプニングが相次いだ。

1部へ昇格した2012−13シーズンは、清水エスパルスで攻撃の中核を担っていた大前元紀がフォルトゥナへ移籍したことも話題となった。
現在フォルトゥナのトップチームには宇佐美貴史の他に金城ジャスティン俊樹が日本人プレイヤーとして所属している。

様々な選手とシステムを駆使する現指揮官

by @F95_jp

フリートヘルム・フンケル監督(63歳)※画像右

1989-1990シーズンに監督としてのキャリアをスタートさせたフンケル監督は、これまでケルンやフランクフルト、ヘルタ・ベルリンでも指揮した経験を持つベテランの指導者。

2016年3月にフォルトゥナの監督に就任すると3部降格の危機にあったチームを残留に導く。3シーズン目となる今シーズンは、9試合を終えた段階で7勝1敗1分と素晴らしいスタートを切った。

また監督はここまでスタメンを固定せず、新戦力を含め多くの選手を起用。そしてスタメン同様、用いるフォーメーションも実に様々であることは下記を見ていただければ明白だ。

第3節 カイザースラウテルン戦 2−0○
フォーメーション:3−5−2

by @F95_jp

第5節 ウニオン・ベルリン戦 3−2○
フォーメーション:4−3−3

by @F95_jp

第7節 ヤーン・レーゲンスブルク戦 1−0○
フォーメーション:4−4−2

by @F95_jp

第8節 ザンクトパウリ戦 2−1○
フォーメーション:4−2−3−1

by @F95_jp

ここまで多くの選手とフォーメーションを用いながら、この結果を残している点は特筆に価する。

ベテランと若手、新戦力が融合

好調を維持するフォルトゥナ、最後にその主力メンバーを見てみよう。
※名前の下は左から年齢/国籍/ポジション

by @F95_jp
ミヒャエル・レンジング(Michael Rensing)
33歳/ドイツ/ゴールキーパー

在籍5年目のフォルトゥナの正守護神。もともとはバイエルンの下部組織出身で、あのオリバー・カーンを超える逸材と称された選手。
8月に肋骨を負傷し現在離脱中だが、第2ゴールキーパーのヴォルフも安定したプレーを見せており、うかうかしていられない。

by @F95_jp
カーン・アイハン(Kaan Ayhan) 
22歳/トルコ/ディフェンダー

ここまで今シーズン全試合に出場しているCB。昨シーズンはボランチのほかオフェンシブ・ハーフでも起用されるなどマルチタレントぶりを発揮している。
トルコ系ドイツ人であるためトルコ代表とドイツ代表を選ぶことができたがトルコを選択、現役のトルコ代表選手でもある。

by @F95_jp
ニコ・ギーゼルマン(Niko Gießelmann) 
26歳/ドイツ/ディフェンダー

アイハン同様ここまで全試合に出場している新加入選手。メインのポジションは左サイドバックだが、サイドハーフのほか3バックの際はセンターバックとしてもプレーする。
左足の精度が高く、セットプレーも担当する。

by @F95
マルセル・ゾボトゥカ(Marcel Sobottka) 
23歳/ドイツ/ミッドフィルダー

中盤でここまで全試合フル出場を続けているMF。アンカーやCBもこなし、前節デュイスブルク戦ではゴールライン上でシュートを防ぐなどカバーリング能力も高い。
さらに今シーズンは3ゴールを挙げ、すでに昨シーズンのスコアに並ぶなど今シーズンは攻撃でもチームに貢献している。

by @F95_jp
フロリアン・ノイハウス(Florian Neuhaus) 
20歳/ドイツ/ミッドフィルダー

オフェンシブ・ハーフ、ボランチ、サイドハーフなど中盤の複数のポジションをこなす新加入プレイヤー。
細身でフィジカルは決して強くないが、ゾボトゥカの相棒的な存在で中盤で攻撃の起点となる。5節を終えた時点で3ゴールを決めアピールに成功した。

by @F95_jp
オリヴァー・フィンク(Oliver Fink)
35歳/ドイツ/ミッドフィルダー

在籍9年目となるチームのキャプテン。187cmと上背もあるが、豊富な運動量と献身的なプレーで中盤を支える。
今シーズンは怪我で出遅れたが、主にトップ下やサイドハーフとしてプレーしている。

by @F95_jp
ベニト・ラマン(Benito Raman)
22歳/ベルギー/フォワード

今シーズン、スタンダール・リエージュからレンタル移籍。センターフォワード及びウィング/サイドハーフのポジションを得意とし、宇佐美のライバル的な存在。
両サイドでプレーが可能、172cmと小柄だが裏へ抜けるタイミングとスピードは素晴らしく、前節では1ゴール1アシストと大暴れした。

by @F95_jp
ロウヴェン・ヘニングス(Rouwen Hennings)
30歳/ドイツ/フォワード

ワントップのシステムにおいてFWのファーストチョイス。身長は180cmと決して大きくはないが、左利きらしい高いボールコントロール技術を持つ。
特にダイレクトプレーが素晴らしく、ワンタッチによる絶妙なポストプレーは必見。2014-15シーズン、カールスルーエにて2部得点王にも輝いている。

以上が今回紹介したフォルトゥナ・デュッセルドルフの全容だ。
大都市にあるクラブ、5万人を収容するスタジアムとそこに集う多くのサポーター。経験豊富な指揮官とベテランと若手が融合する選手たち。
先日シェーファー会長自身が語っていたようにフォルトゥナは1部に定着、さらに強豪として復活できるだけのポテンシャルを秘めているクラブと言えるのではないだろうか。

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