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“This is football” 選手の個性が見えるサッカーができた。〈J2 第35節 湘南ベルマーレvsツエーゲン金沢〉

勝村大輔

2017/10/01 22:55

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“This is football” 選手の個性が見えるサッカーができた。

©︎Shooty

J2 第35節 首位の湘南ベルマーレが、19位に低迷するツエーゲン金沢をホームに迎えた一戦は、開始12秒で挙げた山田 直輝の先制ゴールを皮切りに湘南が怒涛のゴールラッシュを魅せる。

2点目は32分、先制点のゴールシーンと同様に、小気味の良くワンタッチパスが繋がり、最後は後方からするりとペナルティーエリアに進入した秋野 央樹が落ち着いてゴールに流し込み追加点を挙げる。

3点目を挙げたのは、19試合ぶりの戦列復帰となった菊地 俊介だった。右CKをファーサイドで待ち構え、冷静にゴールに蹴り込んだ。この日の菊地 俊介は、1Gに加え1点目、2点目の起点になるなど攻撃面を中心に活躍、自らの復帰戦に花を添えた。

その後、66分に中美 慶哉のゴールで一点を返されるも、69分、左コーナー付近で得たFKからアンドレ・バイアがヘディングシュートを叩きつけ再びリードを広げる。

それでも金沢は、アディショナルタイムに金子 昌広のゴールで意地を見せたが、4ー2でタイムアップ。首位を堅持した湘南はこれで「11戦負けなし」下位相手に圧巻の強さを見せつけた。

湘南ベルマーレは第35節を終え、勝点74、2位福岡との差は10ポイント。記者会見に登壇したチョウ監督の言葉には、圧勝の安堵感に加え、首位独走のまま迎えた残り7試合を前に、身を引き締めるように、今の想いを吐露した。

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(チョウ)「監督として、今日の試合を見た時に、例えば3ー0の後の失点の仕方、4ー1になった後の失点の仕方、「何やってんだよお前ら」という気持ちは確かにあります。ただ、パーセントで言うと、そういう気持ちは10%くらい、残り90%は非常に勇気を持ってやってくれたなと思っています。」

「この勝利からまた我々らしさを取り戻したい」こう語っていた前回のホーム戦、讃岐に辛勝した後のチョウ監督の記者会見を思い出される。

ここ数試合、すっきりしないホーム戦が続いていた。土壇場で追いつかれドロー決着となった横浜FC戦、相手の図中にはまったスコアレスドローの熊本戦。そして前節、大苦戦をした京都戦。

負けはせずとも、残り試合を駆け抜けるために自らのサッカーを取り戻したい。この日の圧勝劇は今後への弾みとなるだろう。

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(チョウ)我々にとって、今のポジションというのは、意識するなといっても、しない選手、スタッフは誰もいないわけで、ただ、目の前の勝点3を取っていくことが一番の目的であると言うと、ここ最近、リスクを冒すことを恐れて後ろからアバウトなボールを蹴っちゃったり、一点を守り切ろうとして、最後ずっと持たれたりすることがあった。

「気持ちは分かる」と言いながらも、今週はそれをやっていたら自分たちの財産を食い潰して勝っていくだけだから、大きくはなれない。それではレベルも上がっていかないし、見ているお客さんもおそらく面白くはない。

というところで、僕らなりにネイマールのビデオを見せたりとか、モドリッチのプレーを見せたりとか。彼らがどれだけ向上意欲を持ってやっているのかということをスタッフとして刺激した。

前後半を通じて選手の顔色が見えるというか、征也は征也、山根は山根、直輝は直輝といったように、選手の個性が見えるサッカーができたかなと。そういう意味でいえば、”ディス イズ フットボール”ができたかなというところで、非常に嬉しく思っています。

ファン、サポーターの皆さんの視点で言うと、湘南というチームの色を出せたと思いますし、また観にきたいと思ってもらえるような試合に少しはなったんじゃないかなという気がしてます。

この日の観客動員数は6604人、ビジターチームが遠方であるという条件に多少左右されるにせよ、優勝へのカウントダウンが始まったチームのホームゲームにしてはあまりにも心もとない。チョウ監督と渇望しているのは、湘南らしさであり、それと同時にスタンドの熱狂なのかもしれない。

(チョウ)選手というのは商品なので、どれだけ自分が美味しいよと言ったって、消費者の皆さんに美味しくないと言われてしまうと、二度と買って貰えない。そういった立場、それは僕もそうだと思いますけど、やっぱり、何をやったのではなくて、何のためにやっているのかというのが、わかった方が、次に繋がると思います。

結果、勝った、良かったねではなくて、何のためにやっている、こうしたから勝てたというのが選手の実感になっていくことが一番大事かなと最近改めて思っているので、それをこれからも大事にしていきたいと思います。

担架で運ばれたジネイの状態も気になるが、 好材料もあった。菊地 俊介の戦列復帰である。

何よりもずっと戦列を離れていた俊介が戻ってきてくれて、チームに間違いなく抑揚をつけましたし、今日、出ていない選手も、怪我してる選手も、改めて湘南というチームの良さというか、自分たちのやるべき事とか、楽しいことを思い出せた一日だったのではないでしょうか。

俊介はこのチームと苦楽を共にして、昨年は前十字靭帯を切って、ほとんどやれなかったですし、今年もなかなか怪我が治りきれない中で、一番辛かったのは、彼と、彼の奥さんと、家族だと思います。だから俊介に対しても、ご家族の人に対しても、良かったねという言葉を掛けてあげたいなと思います。

ただ、彼にいつも言ってるのは、日本のミッドフィルダーが世界に出ていくために、ボックス を走って、シュートも決めれるけど、最後、クリアもできる、そういった選手を目指せと言っているんですけど、まだ、そういう意味では出来ることはありますけど、非常に力強くやってくれて、何より見ている選手にとっても励みになったのではないかと思います。

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