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熾烈な大阪ダービー 勝敗を分けたのは夏の補強

岩崎 充

2017/07/30 12:58

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Jリーグ18節時点での大阪の2チームの順位はセレッソが1位、ガンバが6位。

開幕前、筆者の行った戦力分析ではガンバ大阪、セレッソ大阪を共にAランクと位置付けていたが、実はひっそり付けた予想順位(未公開)ではセレッソが3位、ガンバが5位となっていた。

まだリーグ戦は折り返しの段階ではあるが、セレッソの活躍は予想を超える素晴らしい旋風となっている。

また、開幕時からの両チームの戦力の変動は対照的で、ガンバは開幕時からパトリック、丹羽、そして堂安が他チームへ移籍、代わりに新戦力としてFWファン・ウィジョを6月に獲得。一方のセレッソは開幕時から新戦力の上積みはここまでなし。

そんな中で迎えた第19節。ガンバ大阪のホームスタジアム、吹田スタジアムに36,177人の観客が集まった(チケットは20分で完売)一戦はダービーマッチにふさわしい好ゲームとなった。

前半:互角の内容もセレッソが好調ぶりを発揮

by cerezo.jp

開始1分、ガンバ藤本からのFKに三浦が頭に合わせるがうまくミートできず。その1分後には、今度はセレッソ柿谷が藤本に倒されサイドからFK。一度弾かれるがセカンドボールを再度ソウザが中央に送ると、これを山村が左足で合わせるがGKが難なくキャッチ。

試合は序盤から両チーム積極的に仕掛ける展開となった。

6分、好調を維持するFW杉本が右45度からシュート性のパスを対角線に送るが味方には合わず。
一方ガンバはCKをニアで今野がヘッドで合わせるがGKがセーブ、こぼれ球にファン・ウィジョが反応するもボールを枠内に押し込めない。
14分にはパスワークから中央で受けた藤本が絶妙なスルーパスを通し、ウィジョがゴールを決めるもこれはオフサイドの判定。

その後もややガンバペースの時間帯が続いたが、セレッソもセカンドボールに反応した山口がミドルシュートで強襲するなど試合は一進一退の状況。

右サイドの水沼、さらに左サイドの丸橋のクロスからシュートチャンスを作る時間帯もあったセレッソだが、ファビオ・三浦の両CBを中心としたガンバの守備は崩せずその後試合はやや膠着した展開に。

試合はそのまま0−0で前半が終了。
試合は互角の展開ながらも、セレッソはサイドを起点とした攻撃や、杉本・山村の高さを活かしたポストプレー、そしてボランチの山口・ソウザのミドルシュートなどこれまでの好調ぶりを象徴する多彩な仕掛けを見せた。
一方のガンバは、ファン・ウィジョが前線で起点となり、倉田もサイドからドリブルで積極的に仕掛けていくものの、逆サイドの藤本が消える時間帯も多く、決定機がなかなか作り出せない前半だった。

後半:試合を一転させたファン・ウィジョの一撃

by Jleague

後半50分、試合が動く。GKキム・ジンヒョンのロングフィードを山村がヘッドでDFラインの裏にボールをそらすと、これに反応した杉本が左足でボールを流し込みセレッソが先制。

反撃に出るガンバは、57分にFKから三浦がヘッドで折り返したボールにニアで長沢がヘディング、しかしシュートは枠の外。さらに前線でウィジョが潰れるもボールを拾った井手口が仕掛けて左サイドからクロスを送るも味方に合わず。

前への意識が高まる一方、守備でのプレスが甘くなったガンバは立て続けにピンチを迎える。60分、攻撃参加したセレッソ山口からフリーの山村へスルーパスが通る(オフサイドに助けられる)。その3分後には水沼の右サイドからのクロスに杉本がヘディング、しかしシュートはクロスバーに跳ね返された。

帰陣も早くセレッソDFラインの裏を突けないガンバはスローペースでボールを持たされる展開だったが、一瞬のスキをついてセレッソゴールをこじ開けることに成功。
64分、倉田からのパスを受けた藤春が左サイドのゴールライン上からマークを受けながらクロスを上げると、ニアサイドのウィジョがヘディングで合わせて見事なJデビュー弾を決める。

思惑通りの試合運びをしながらも同点とされたセレッソは、その後完全にペースをガンバに握られる展開に。

68分には自陣から井手口が鮮やかなロングフィード。これに反応したウィジョが抜け出すがトラップに失敗し追加点ならず。その2分後にはウィジョが強引に仕掛けシュートを放つと流れたボールを受けた長沢が至近距離からシュート、しかしセレッソ木本がなんとかブロック。
セレッソは水沼に変えて同じ右サイドハーフに関口を投入。73分、関口のカットインからのシュートをGK東口がファンブル、山村が詰めるもコントロールしきれずシュートは枠の外へ。

すると75分、井手口のCKに三浦がヘッドで合わせてガンバに待望の逆転ゴール。さらに85分には藤本と交代で投入されていたアデミウソンが追加点を挙げて3−1。

試合終盤には、杉本が1対1で勝負しそのままサイドライン上からシュートを狙うシーンもあったが、ゴールは奪えずそのまま試合終了。

見事ホームのガンバがセレッソを破り勝ち点差を縮めることに成功した。

MVPはウィジョと井手口、補強の差が結果に

by ceresso.jp

60分過ぎまでの試合内容を見ればセレッソの勝利濃厚と感じさせた展開だったが、気づけばガンバの鮮やかな完勝。

試合を引き寄せたのは前述のFWファン・ウィジョの同点ゴールであり、ウィジョはゴール以外でも前線で体を張り起点となり、自らも積極的に仕掛けシュートを狙うなど力強いプレーでチームの勝利に貢献した。
決して足元の技術に長けた選手という印象ではないが、ガンバは前線のタレント不足を補う、的確な補強を行ったと言える。

また、井手口も攻守に安定したプレーを見せ、2点目のアシスト以外にも攻撃の起点となり、また同じタイプのソウザとのマッチアップでも怯むことなく体をうまく使ったキープを見せるなど、日本代表としてふさわしい内容だった。

一方のセレッソは、途中交代の選手が関口、澤上とやや駒不足を感じさせた。中核として期待された清武の負傷離脱が1つの要因ではあるが、戦力の上積みがされず選手層に課題を感じる。

また、この日柿谷は無念の途中交代となってしまったが、彼を最前線で起用するようなプランBもあれば、もしかしたら違う展開もあったかもしれない。

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