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19歳にしてヨーロッパに移籍、FIFA公式Twitterで”日本のメッシ”と評されたガンバ大阪の堂安律選手とは

扇ガ谷 道房

2017/06/29 18:53

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NEWS

2017年5月に開催されたFIFA U-20ワールドカップ韓国2017で、又一人の若きJリーガーが世界から注目を浴びました。ガンバ大阪のMF堂安律選手(以降、堂安選手と記載)です。
初戦となった南アフリカ戦では決勝ゴールを決め、第三戦のイタリア戦では一人で2得点を決めて、決勝トーナメント進出に貢献しました。そのゲームでの活躍が、FIFA公式Twitterで”日本のメッシ”と称されたのです。
先日、その堂安選手がヨーロッパのクラブへ移籍する事がクラブから発表されました。又若きJリーガーが、Jリーグを離れてヨーロッパに旅立つ事になりました。
”日本のメッシ”と称された堂安選手とはどんな選手なのでしょうか?!


by rtvnoord

中学進学の時からプロの眼に叶う逸材

堂安選手は小学校卒業時点で、二つのJリーグクラブからオファーを受けている存在でした。ガンバ大阪と名古屋グランパスの2クラブからです。 兵庫県尼崎市出身の堂安選手は、ガンバ大阪ジュニアユースを選択し入団します。
 
順調にユースに昇格し、高校2年生の時点でトップチームに二種登録されました。つまり才能に溢れた選手という証明です。
 
ガンバ大阪には、ジュニアユースからトップチームに昇格した過去の選手の中で、天才的と呼ばれた伝説的な選手が二人存在しています。
 
一人は現在川崎フロンターレ所属の家長昭博選手。そしてもう一人はブンデスリーガのアウクスブルグ所属の宇佐美貴史選手です。
 
共にジュニアユース時代から将来のガンバ大阪を担う選手として注目され、周囲の期待通りに成長し、ガンバ大阪の主力選手として活躍して、海外移籍を果たし、日本代表にも選出されました。
 
堂安選手は、二人の先輩選手と同様に、ジュニアユース時代から将来を嘱望されて、若くしてトップチームに昇格した第三の選手と言えます。
 

by wikipedia

 

送り出すクラブと受け入れるクラブ

堂安選手は、ジュニアユース時代からずっとガンバ大阪で育ち現在に至っています。去る6月23日、そのガンバ大阪は堂安選手がオランドのFCフローニンゲンに期限付き移籍すると発表しました。トップチームに昇格してから2年半、若干19歳にして海外移籍する事になったのです。
 
堂安選手を送り出す事になったガンバ大阪は、ご承知の通り1993年のJリーグ創設以来のオリジナル10のクラブの一つであり、前身は松下電器産業(現パナソニック)サッカー部というクラブです。
 
Jリーグ制覇2度、天皇杯制覇4度、アジア制覇1度と言う輝かしい実績と共に、家長選手、宇佐美選手、そして堂安選手等、ジュニアユースから選手をしっかり育成するクラブとしても知られています。
 
一方、受け入れる側のFCフローニンゲンは、エールディヴィジと呼ばれるオランダ・プロサッカーリーグのトップディビジョンに所属するクラブです。リーグ制覇の実績こそ無いものの、カップ戦の優勝経験を有するリーグ中位のクラブとして存在しています。
 
現在FCバルセロナに所属しているウルグアイのルイス・アルベルト・スアレス選手が在籍していた事でも知られています。Jリーガーと契約するのは初めてのクラブです。


by squawka.com

U-20ワールドカップ韓国2017での活躍

堂安選手は2015年にガンバ大阪のトップチームに昇格したので、J1では僅か2年半という短い経験ながら、各世代で代表選手に選出されて来た経歴の持ち主です。特筆すべきは今年5月に行われたU-20ワールドカップ韓国2017での活躍でした。
 
チームはグループステージを突破したものの、決勝トーナメントでは一回戦で敗退を喫してしまいますが、個人的には随所でその才能の片鱗を見せてくれました。
今年のU20チームのポイントゲッターはジュビロ磐田のFW小川航基選手でした。初戦の南アフリカ戦で、U20日本代表チームは前半7分に早々と先制されてしまいます。
 
しかし後半開始早々、小川選手は期待通りに同点ゴールを決めます。追加点がなかなか挙げられない中で、決勝点を決めたのが堂安選手でした。
 
二戦目のウルグアイ戦は0対2の完敗。しかもエースの小川選手が怪我で負傷退場し、それ以降のゲームにも出場できないという試練に見舞われてしまいました。
 
エース不在の中、グループリーグ突破を賭けて迎えた第三戦のイタリア戦。前半7分迄にイタリアに2点を決められてしまい、U20日本代表は最大のピンチを迎えてしまいます。
 
そこで活躍したのが堂安選手でした。先ず前半22分に左サイド後方からPAに上がったボールを身体を投げ出してタッチしてゴール。そして後半早々に同点ゴールを決めたのです。この2点目のゴールシーンが圧巻でした。
 
PA外からパスを受けると、直ぐ様ドリブルを開始し、あれよあれよという間に4人を抜き去ってゴールを決めてしまったのです。
ゲーム後、FIFAの公式Twitterでは「There’s a reason they call him the Japanese #Messi! 」と、堂安選手の2ゴール目を、日本のメッシと呼ばれる由縁と表現したのです。
 
ジュニアユース時代から素質を認められていた選手ですが、この大会での活躍が、ヨーロッパクラブへの移籍を後押ししたのも確かではないでしょうか。
  

プレイスタイルと期待される特徴

メッシに称された堂安選手ですが、本人は幼い時からマラドーナのプレイを繰り返し観て参考にしてきたそうです。結果、本人のプレイスタイルもどこかマラドーナを彷彿させる所があり、ユース時代の監督からは「マラドーアン」と呼ばれていたそうです。 
 
基本レフティですが、左右の精度に遜色は無く、ドリブル、パス、シュート等、何れテクニックにも秀いでている選手と言えます。
難を言えばJリーグ通算2年半で13試合のゲームにしか出場できていない経験力です。ガンバ大阪には、司令塔の遠藤保仁選手、ボール奪取能力の高い井手口陽介選手、総合力の高い倉田秋選手など、中盤に豊富な人材を揃えています。
 
彼ら先輩のプレイを間近で観る事ができるメリットがある反面、彼らを押しのける存在になっているとはまだ言えません。必然的に長期のリーグ戦をスタメンとして闘った経験力には乏しいのが懸念材料です。
 
一方で、各世代の日本代表選手として、短期的な大会では世界と戦って来た経験値があります。又、19歳というこれからの伸びシロも大です。
ヨーロッパの主要リーグであるオランダのリーグで、スタメンを獲得して、長期に戦列参加できれば、素養のある選手ですから、必然的にスキルと経験値は飛躍的に向上することでしょう。
 
先ずは、Jリーグでの経験力不足を感じさせない位の圧倒的な存在感を印象付ける事が必要です。不安材料は期待値でもあります。フィジカルの強いヨーロッパリーグでもまれて、完全移籍を果たす様に、活躍を期待したい選手です。


by football-oranje

若さというのは、経験の少なさの一方、飛躍的に進化する可能性を秘めています。挑戦的で、貪欲な姿勢がある限り、若さは瞬発力を発揮できるのです。
Jリーグでの経験不足というデメリットを感じさせない程に、FCフローニンゲンでチャレンジして欲しいと筆者は願っています。

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