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ガセ情報に騙されるな。夏の移籍市場展望と報道に惑わされないために…

舞野隼大

2017/05/07 12:26

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NEWS

今夏移籍市場展望

今年ももうすぐ夏の移籍市場が開かれる。近年では、ギャレス・ベイルやポール・ポグバの1億ユーロ(約120億円)超えの超大型移籍の実現が話題を呼んでいる。
毎年、この時期になると選手の去就ひとつでサポーターは一喜一憂することになる。そんな夏の移籍市場がことしももうすぐ開かれようとしている。
毎年世間を騒がせている夏の移籍市場の主役は誰になるのだろうか。欧州国内で移籍が噂されている選手をポジション別にピックアップした。


by @paulpogba

そもそも夏の移籍市場とは?

移籍市場は夏と冬の年に2回開かれる。
冬の移籍市場は、シーズン中に約1カ月の短い間、開かれる。即戦力やケガ人で空いたポジションの補強が求められる。また、戦術的にも馴染むことが難しいため大型補強が行われることはあまりない。
対して夏の移籍市場は、シーズン終了後(5月中旬頃)から8月31日までの長期間、開かれる。新加入の選手が新天地に順応する時間が優にある。監督としても、新加入の選手としても、新しい戦術、環境に馴染みやすい。そのため冬の移籍市場よりも、夏の移籍市場の方がはるかに重要度が高いのだ。

※この記事では[1ユーロ:120円][1ポンド:140円]で統一しています。

GK編

◉ジャンルイジ・ドンナルンマ(18歳/ACミラン/イタリア代表)
・推定移籍金5000万ポンド(約70億円)
・16歳でセリエAデビューを果たし、今世界で最も期待されている若手ゴールキーパーと言っても過言ではない。報道によれば、マンチェスターCやチェルシーが獲得に向けオファーを出しているという。その他に、マンチェスターUもデ・ヘアがレアルへ移籍した場合の後釜としてリストアップしている。次期イタリア代表の正GKになるであろう男は来シーズン、どこのチームでゴールを守っているのだろうか。

◉ダビド・デ・ヘア(26歳/マンチェスターU/スペイン代表)
・推定移籍金7000万ユーロ(約84億円)
・マンチェスターUのスペイン代表GK獲得のため、レアル・マドリーが7000万ユーロのオファーを出したと言われている。同選手には2015年夏にレアルと合意に至ったが、市場が閉幕する8月31日までに間に合わず破談になった過去がある。
前回の教訓を活かし、今回はすでに合意していると報じられている。ユナイテッドも後釜としてレスター・シティのデンマーク代表GKカスパー・シュマイケル獲得に向けて動いているそうだ。再燃した移籍報道は、どのような結果になるのか。

DF編

◉エクトル・ベジェリン(22歳/アーセナル/スペイン代表)
・推定移籍金5000万ユーロ(約60億円)
・アーセナルに所属しているスペイン代表で快速のサイドバック。40メートル走ならボルトよりも速い。
今、バルサが最も欲しているといっても過言ではない選手だ。ベジェリンはバルセロナの下部組織出身で、8歳から16歳まで過ごした過去がある。ウイングからサイドバックへコンバートされ、一気にその頭角を現した。カンプ・ノウでデビューすることが彼の夢で、バルセロナへの移籍なら前向きに検討をするそうだ。しかし、高額な移籍金が交渉を難航させている。

◉カイル・ウォーカー(26歳/トッテナム/イングランド代表)
・推定移籍金3500万ポンド(約49億円)
・足が速く、スタミナ豊富なイングランドの右サイドバック。しかし最近、同じロンドン市内のチェルシーやアーセナルとのビッグマッチの際にベンチスタートとなることが多い。その起用法に不満を抱きポチェッティーノ監督と衝突しているとの報道がある。そのため今季限りでの対談を希望しており、最低でも移籍金3500万ポンド必要だそうだ。
今、最も獲得に近いチームがグアルディオラ監督率いるマンチェスターCと言われている。ウォーカーはウイングバックもこなせるため、ペップの用いる[3-4-3]のフォーメーションなどに万能に適応できるのではないだろうか。

◉マルキーニョス(22歳/パリSG/ブラジル代表)
・推定移籍金5000万ポンド(約70億円)
・マルキーニョスは22歳ながら、所属するパリSGでセンターバックとしてレギュラーの座を掴んでいる有望選手だ。身体能力が高く、1対1や競り合いに強く、カバーリングにも長けていることが特徴だ。そして現在、このブラジル人CB獲得のためにマンチェスターUが5000万ポンドでの獲得を企てているという。バルセロナやチェルシーも関心を示しており、将来が非常に楽しみな選手の一人だ。

MF編

◉アンヘル・ディ・マリア(29歳/パリSG/アルゼンチン代表)
・推定移籍金9000万ユーロ(約108億円)
・ウイングやオフェンシブ・ミッドフィルダーを主戦場とするアルゼンチン代表のサイドアタッカー。左足から繰り出されるキレのいいカットインはまさにワールドクラスだ。
・フランスやスペインの地元紙によればバルセロナが獲得を企てているようだ。ディ・マリアはバルセロナのライバルチーム、レアル・マドリーに所属していた過去を持つ。もし移籍が実現すればマンチェスターU、パリSGの2クラブを経由しての“禁断の移籍”になる。

◉エデン・アザール(26歳/チェルシー/ベルギー代表)
・推定移籍金1億2000万ユーロ(約144億円)
・チェルシーでエースナンバー10を背負い、将来のバロンドーラーとも言われる世界トッププレイヤーだ。
・以前よりレアル・マドリーへの移籍が噂されているが、いまだに実現に至っていない。
・ブルーズの背番号10獲得のために高額な移籍金に加えて、モラタやハメス・ロドリゲスを含めた条件でオファーを出しているなど、様々な報道が飛び交っている。判然としない報道ばかりだが、新しいもの好きで知られるレアルのペレス会長が次の“コレクション”として、獲得を熱望しているということは明確である。

◉ハメス・ロドリゲス(25歳/レアル・マドリー/コロンビア代表)
・推定移籍金8000万ユーロ(約96億円)
・前回のブラジルワールドカップで活躍がきっかけで、モナコからレアル・マドリーに加入した。移籍金は非公開だが推定8000万ユーロが支払われたのではないかと言われている。レアルでは加入1年目で背番号10が与えられた。
・華々しい加入から3シーズン目が終わろうとしているが今は見る影もない。現在は出場機会から遠のいており、放出候補に挙げられている。共に放出候補と言われていたスペイン代表MFイスコがクラブと契約延長、マルコ・アセンシオの台頭によりさらにその立場は追いやられることになった。
・それでもハメスにはチェルシーやマンチェスターUなどのビッククラブから、巨額オファーが複数届いている。
・来シーズン、コロンビアのエースは何色のユニフォームをまとうことになるのだろうか。

◉マルコ・ヴェラッティ(24歳/パリSG/イタリア代表)
・推定移籍金8000万ユーロ(約96億円)
・この移籍市場でバルセロナが獲得に向けて動いている選手の一人だ。
・ヴェラッティは視野が広く、オフェンス時、攻撃の組み立てをする際の中心選手となる。メディアやサポーターからは「イニエスタ2世」、「ピルロの後継者」と呼ばれ、その期待値が高いことがうかがえる。そのプレースタイルからも、バルサの哲学を理解するのには時間は多くはかからないだろう。ヴェラッティの加入はバルセロナの中盤に更なる厚みをもたらすことになる。しかし去年の夏にクラブと2021年まで大型契約を結んだばかり。バルサ移籍は一筋縄ではいかないだろう。

FW編

◉アントワーヌ・グリーズマン(26歳/アトレティコ・マドリー/フランス代表)
・推定移籍金1億ユーロ(約120億円)
・2014年、レアル・ソシエダから加入したセンターフォワードだ。また、グリーズマンにかかる契約解除金がクラブ史上最高額の8000万ユーロ(約96億円)に設定されたことは大きな話題になった。
・アトレティコ・マドリーをチャンピオンズリーグ準優勝に大きく貢献したフランス代表のエースには当然のことながら、数々のビッククラブから獲得オファーがいくつも届く。その中で、最も具体的なオファーを出しているといわれるクラブが、マンチェスターUだ。
既に合意しているとの報道もあり、加入が実現し、レッドデビルが再び輝きを取り戻すきっかけになれるだろうか。

◉キリアン・ムバッペ(18歳/ASモナコ/フランス代表)
・推定移籍金1億ユーロ(約120億円)
・フランス代表の18歳の成績は、リーグ戦第34節時点で、25試合出場し、14得点でモナコの躍進に貢献している。チーム内ではラダメル・ファルカオの19得点に次いでチーム2位の成績になる。
・「アンリⅡ世」と評価される程の実力の持ち主で、この夏の移籍市場の主役と言っても大げさではない。
バルセロナやレアル・マドリー、パリSG、マンチェスターC、アーセナルなど数々のビッククラブから巨額オファーが届いている。その金額は最大で、1億3000万ユーロ(約156億円)にもなるとの報道がある。
・天文学的な数字となるほどの移籍金の価値があるのかは実際に結果を残すまではわからない。しかし、それほど期待されていることは確かだ。
今後どんな伝説を残すのか、目が離せない選手だ。

◉ピエール・エメリク・オーバメヤン(27歳/ドルトムント/ガボン代表)
・推定移籍金7000万ユーロ(約84億円)
・2013年にサンテティエンヌから1300万ユーロでドルトムントに加入したガボン代表の快速フォワード。そのスピードは最速で、ボルトを上回る30メートルを3.70秒で走るといわれているほどだ。
・現在、レアル・マドリーを筆頭に古巣のACミラン、パリSG、マンチェスターCがオファーを出している。その移籍金は最大で9000万ポンドにものぼるという。
・自身もレアル・マドリーへの移籍を望んでいるそうで、条件さえ合えば加入は秒読みかもしれない。オーバメヤンの去就はこの夏の一つの目玉になることは間違いない。

◉ネイマール(25歳/バルセロナ/ブラジル代表)
・推定移籍金1億8000万ユーロ(約256億円)
・ブラジルの名門クラブ、サントスFCと17歳でプロ契約を交わしその4年後バルセロナへ移籍した経歴を持つ。その市場価値は計り知れないほど多く、マンチェスターUやチェルシーが200億円以上の移籍金で交渉中とも言われている。
・現実的に見てこの移籍の実現の可能性は限りなくゼロに近いだろう。しかし、もし実現しようともなれば今までの歴代最高額をはるかに超えることになり、サッカーの歴史に永劫語り継がれることになる。
・全世界が注目するブラジルの至宝はこの夏、本当にバルセロナを去るのだろうか。

メディアに惑わされるな

報道されている移籍のうわさが実現することは一握りしかない。
例えば、レアルがすべての移籍を実現させるとするならば、500億円ほど必要になる。そのため、そんなことは不可能だ。中には実際に交渉が行われたが合意に至らず破断したケースもあれば、根も葉もないガセ情報もある。

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移籍市場が開かれている時期やネタが不足しがちな代表ウィークの時に突拍子もない記事が増える傾向がある。サポーターには情報の真実を見抜く力が必要になる。そのためには記事をよく読み、情報を鵜呑みにせず本当にその情報が正しいのか、疑う意識を持つことが大切だ。しかし、信頼してもいい情報が一つだけある。それはクラブや選手からの公式発表だ。公式に発表されたものならば、偽りはない。様々な情報が入り乱れる移籍情報は公式発表を待つことが定石と言える。あくまで移籍報道は参考程度に捉えるものとしておくべきだ。

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