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バルサがまさかの大敗。その要因とは?

舞野隼大

2017/02/25 22:45

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By PA Sportby skysports

バルセロナとPSGの戦力差ではバルサ優勢

 誰がこのスコアを予想できただろうか。15日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でバルセロナはパリ・サンジェルマン(PSG)に0-4で大敗しました。PSGはシーズン開幕前、イブラヒモビッチとダビド・ルイスら主力が抜けて、戦力が低下していたはずです。そのため戦力差ではバルサが有利なはず。しかし、あのバルサがなぜここまで大敗してしまったのか、その原因を紐解いていきます。

この試合のフォーメーションは以下の通りです。

フォーメーションはPSGが[4―2―3―1]、バルセロナが[4-3-3]です。守備時にはカバーニとマテュイディが2トップになり、バルセロナはスアレスとメッシが前線に残るという、両チームともに[4―4―2]のブロックを敷く似通ったフォーメーションになっていました。

バルサを苦しめたパリの戦術とは

 PSGは2~3人で数的優位な状況を作り出し相手ボールを奪いに行く。そしてボールを奪うと前に人数がいれば即座にカウンターを仕掛けてきます。そのため90分を通しての走行距離もPSGは113km、バルセロナが105km。約10kmも運動量が違うことが分かります。
 バルセロナは裏へのパスを警戒し、ゴール前を固めようとリトリートして中に絞ります。しかし逆にそれが相手に自由を与えすぎてしまった。3点目のディ・マリアのゴールや、ドラクスラーのカットインなどPSGはスペースをうまく利用し、チャンスを多く作り出していました。リトリートが悪い訳ではありません。バルセロナの選手はボールウォッチャー気味になっており、ペナルティエリア付近に大きなスペースを空けてしまっていたのです。ブスケツがパスコースを消せていればこのファールは起きなかったかもしれません。ポジショニングが悪かったことが原因で、前半18分にウムティティがドラクスラーを倒してしまい、先制点のきかっけを与えたのです。

また、DFの誰か一人がチャレンジし、飛び込む。そしてその後ろをカバーする連携が必要だったのではないでしょうか。例えるなら、プジョルのような選手が必要でした。彼のような選手がいればバイタルエリアで好き放題させず、失点も抑えることができた可能性もあります。

利用されたバルサの鉄則

 カバーニが前線から中盤にプレスをかけに行く場面も見られました。この時、ボールを奪取しても前には誰もいません。そこで、数回パスを回すことで、味方が前へと上がる時間を作り出しカウンターで攻め上がるのです。しかし、バルセロナにもリトリートする時間はあります。
なぜカウンターが成功したのか。それは、バルサの鉄則に原因があります。バルセロナにはボールを奪われた瞬間、近くにいる複数人でプレスをかけ、即座にボールを取り返す鉄則があるためです。それを逆手に取ったウナイ・エメリ監督の戦術がハマりました。結果的にPSGはシュート16本、枠内シュート10本という好成績を収めたのです。
 カウンター以外にも、左ウイングに右利きのドラクスラーと右ウイングに左利きのディ・マリアを配置することで、中にドリブルで切り込むカットインも目立ちました。[4―3―3]の弱点として、その配置上サイドバックとサイドハーフに大きなスペースができる。そのため二人はフリーになりやすい。PSGがボールを奪うとどちらかの選手にパスをし、相手がブロックを敷く前に中へと切り込むのです。これらがパリの好調の要因と言えるでしょう。
 バルセロナにも同様に、左ウイングに右利きのネイマールと、右ウイングに左利きのメッシがいました。しかし、PSGはハイプレスによって縦を切り、前を向かせなかった。故にPSGのように脅威となる場面はほとんどありませんでした。スアレスもボールが前線まで来ないためなかなか見せ場を作ることができませんでした。世界最高峰の3トップ”MSN”は完封されてしまったのです。

逆転の可能性はあるのだろうか

 バルセロナを研究し尽くしたウナイ・エメリの戦術は面白いようにハマり、4点差という驚くべき結果を生み出しました。バルセロナがベスト8へ進出するには2ndレグを4-0というスコアにしなければなりません。もし1点でも取られてしまえばアウェイゴール差の関係で5点も取らなくてはいけません。そうなればバルサの敗退は確定で間違いないでしょう。PSGもこれ以上点を取る必要はないので守備的に来るはずです。そのためカウンターを警戒しつつ、前に人数をかけ、得意のパスサッカーで揺さぶりをかけて大量得点を狙いたいところです。
 2ndレグではバルセロナのホームカンプ・ノウでいつもの強いバルサを見られることを期待しています。

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